1話完結型のセミナー(ランチョンセミナー)の比較

ランチョンセミナーとは?

岩手県立大学ソフトウェア情報学部鈴木研究室の主催で行われている、 お昼に行われるセミナーである。

ランチョンセミナーが必要とする機能

  • 1話完結(約45分)の全体の動画を配信したい
  • 配付資料(パワーポイント、その他の資料)を一緒に配布したい
  • セミナー後のアンケートを登録したいor動的に表示させたい
    • 今回のランチョンのおもしろさを四段階評価
    • 自由記述
  • 受講後に意見や感想を書き込めるフォーラム機能(掲示板の発展)が欲しい

素材の準備

  • セミナーの動画はWindowsムービーメーカーを利用しPC上で再生できる形へ変換した
  • 配布資料はPDFファイルへ変換した

ランチョンセミナーに必要な機能ごとの比較


約45分の動画配信 配付資料添付 セミナー後のアンケート表示 コミュニケーション機能
exCampus 問題なくできた 講義毎にファイルの添付機能がある 講義毎に自由記述できるスペースが無い 登録している学習者のみの掲示板がある
Moodle Webのビデオファイルへリンク 講義毎にファイルの添付機能がある アンケートなどは掲示板に書き込みのみ フォーラム機能の充実
Claroline Webのビデオファイルへリンク 講義全体の共有文書になってしまう フォーラム機能とHTML自由記述で代用 フォーラム機能の充実
CEAS Webのビデオファイルへリンク 講義毎にファイルの添付機能がある アンケート機能あり 期ごとの掲示板は存在する→1講義ごとのコミュニケーションツールは無い
GSBLOG Webのビデオファイルへリンク 記事ごとのファイルアップロード機能(無いブログもある) 管理者によるHTML直打ちによる編集 コメント・トラックバック
XOOPS Webのビデオファイルへリンク Webにアップロードしたファイルへのリンク 投票機能+自由記述のモジュールあり フォーラム機能の充実
SiteDev Webのビデオファイルへリンク ファイルアップロード機能があるが大量のデータは扱えない 管理者によるWikiタグ直打ちによる編集 一行掲示板風コメント機能あり

CMSの適応状況

CMSが持ち合わせていない機能は、 他の機能を代用して利用することができた。 しかし、管理する側の潜在的な問題点がいくつか発見された。

exCampusの適応状況

ビデオ配信のためのリンクがあるため ストリーミング動画を用いた講義に適していた。

Moodleの適応状況

学習者同士の意見を交わせる機能が多かった マッチした機能はあるが講義をひとつのコースとしているため心なしか使いにくい

Clarolineの適応状況

HTMLを自由記述できるMySygwigエディタが利用できるため 無い機能でも記述の仕方によって何とかなる

CEASの適応状況

多機能なのだが講師が行う管理がわかりにくい 受講者同士のコミュニケーション機能が少ない 多機能で学習者にとってのインターフェイスは利用しやすい

GSBLOGの適応状況

ひとつの記事で話題提供という意味ではブログが利用しやすい 基本的にHTMLの自由記述のため簡単に修正・編集ができる

XOOPSの適応状況

そもそも講義をコースごとに管理していない ひとつの話題でひとつのxoopsを利用するとうまく行くような気がする 存在しない機能はモジュールを入れることにより利用できるが システム管理者の負担が多くなる

SiteDev(Wiki)の適応状況

コース管理よりもコラボレーションツールの意味合いが強い 利用できないことは無いがランチョンのページそのものを作成するには適している