キーワード:「パソコン通信」

担当:中山 智史

定義

パソコンを用いて行うデータ通信(広義)

解説

別名BBS(Bulletin Board System)ともいう。(現在ではBBSと言えば主に「Webページ上の掲示板」の意味で使われている)インターネットが普及している今日ではBBSは隠れた存在になっている。インターネットとパソコン通信の違いは、前者がクライアントが繋がったホスト(サーバー)同士を相互接続させた広大なネットワークであるのに対して、後者は1つのホストに複数のクライアントが接続しているネットワークのことだ。(どちらかというとBBSは閉鎖的か・・・)

BBSには「商用BBS」「草の根BBS」の2つが存在する。商用BBSはホストが営利目的で電子メールや掲示板、オンラインショッピングやデータベースといった様々なサービスをユーザーに提供している。日本ではNIFTY-ServeやPC-VAN、People といった大手ホストが有名だ。アクセスポイントもVANを利用して全国展開されているので、どこからでも容易にアクセスできる

一方草の根BBSは愛好家が個人的に開局、運営しているのが特徴だ。規模はもちろん小さいが、趣向が限定されているので密度の高い情報を得られる場合が多い。VANを利用しないので遠方からのアクセスはしづらいが、逆に言えばそれだけ地域密着性が高いということだ。

インターネットはサーバーとの接続が比較的楽に行えて、その上WebブラウザでグラフィカルなWebページを見ることができる。パソコン通信はそうはいかない。「ターミナル」と呼ばれるソフトウェア上でコマンドを打ってモデムを手動制御してホストに接続し、同じくターミナル上でテキストベースの情報を見る。時代の流れと共に廃れてきてはいるが、味があってなかなかいいものだ。

参考文献



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