B-ISDNについて

学籍番号:0311999032
担当者名 : 及川 慎彦

定義
100Mbps以上の伝送速度が提供できるISDN。広帯域ISDNともいう。ATMを使い、音声データ、静止画像などのほか、高精細画像、CAD/CAMデータなど情報量の多いデータも容易に伝送でき、しかも高速である。次世代の通信システムとして期待されている。
解説
現代は不確実性の時代といわれており、このような時代に必要とされる通信サ−ビスは、融通性と拡張性をもち、しかも柔軟で経済的な適応が求められます。これに応えるB−ISDNは、従来のISDNの特徴を包含するとともに様々な新しい特徴をもっています。次にその主なものを挙げてみます。

1. 種々の形態の映像通信サ−ビス

 高品質のTV会議/TV電話などの対話形サ−ビス、ビデオメ−ルとも呼ばれ るメッセ−ジ形サ−ビス、またビデオテックスや動画像デ−タベ−スからの情報 検索形のサ−ビス、更にはテレビ放送のような情報分配形のサ−ビスなど各種の 映像通信サ−ビスの提供が可能となります。

2. 可変速度通信

 低速度から高速度までいかなる通信速度も固定速度または可変速度で対応が可 能となります。これには情報の超高速伝送と交換を可能にするATM (Asynchronous Transfer Mode = 非同期転送モ−ド)技術が大きな役割をはたして います。
 ATMについて簡単に一言で云うと、交換処理のすべてをソフトウエアでは行わず 、高速のハ−ドウエアで 実行することにより超高速の情報伝送を可能にする技 術です。

3. マルチメディア通信

 音声/映像/デ−タの様々なメディアを統合的に提供するマルチメディア通信 が可能となります。

4. サ−ビス品質の選択

 メディアが異なれば要求されるサ−ビス品質の種類も異なり、また通信の速度 によって同じ品質でも値が異なります。B−ISDNではサ−ビス品質をあらか じめ決めるのではなく、端末側から網に要求する形で選択することが可能になり ます。

 大統領が替われば国が変わるといわれるお国柄のアメリカの通信政策の中で大きな比重を占めるものとしてFTTH (Fiber To The Home) 計画があります。これは、すべての一般家庭にも光ファイバケ−ブルを接続しようとする計画です。B−ISDNもここまでくれば究極のISDNと呼べるかも知れません。その実現は2015年頃とされ、世界各地に広がっていくものと考えらます。

参考文献
http://www.cgarts.or.jp/dictionary/b/b86.htm
http://www.kdd.co.jp/yougo/b-isdn/b-isdn.html



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