電子ブック


定義
直径8cmのCD-ROMを使用した電子出版物。気軽に外に持っていって楽しめるように、8cmの大きさになっている。ライセンスを保有する文字情報、白黒のグラフィックス、音声などをROMに収録したデジタルデータの総称。電子ブックプレイヤーなどで利用する。
ちなみに電子ブックプレイヤーとは、「電子ブック」の中に入っている<文字・画像・音声>情報を、簡単な操作でスピーディに引き出すのが、電子ブックプレーヤーです。

解説
ソニーが開発し、ライセンスを保有する文字情報、白黒のグラフィックス、音声などを 8cmCD-ROMに収録したデジタル・データの総称。
通常のCD-ROMと異なりカートリッジに納められている。フォーマットはCD−ROM XA規格に準拠しており、カートリッジから取り出して、通常のCD-ROM装置からのアクセスも可能。電子辞書や百科事典で用いる検索コードは EPWING規約 に対応しており、 CD-ROMと互換性を保っている。検索タグの多岐性や使い勝手を向上させることで、従来の辞書よりも優れたものになっている。表示装置として、各社より電子ブックプレイヤーが販売されている。
電子ブック専用のプレイヤによって、ワンタッチ操作で読む・見る・聞くができ、言葉の検索に威力を発揮する。電子ブックには、文字なら辞書10数冊分、音なら5時間以上を入れることができるため、英和辞典や人名辞典などの辞典類やジャンルごとに音楽CDのデータをまとめたものなどがあり、国内でも150種類、世界中では300種類のメディアが発行されている。同じような「本」としてデジタル・ブックがあるが、これはフロッピーディスクを媒体として使用している。電子ブックのロゴマークは、日本国内の読むためのデータを収録した電子ブックおよび電子ブック・プレイヤにはEGマーク、日本を除く全世界向けの統一マークとしては EBG(Electronic Book G)マーク、文字・画像・音声対応の電子ブックにはEBXA(Electronic Book XA)マークが使用されている。ただし、全世界にCD-ROMやインターネットが普及し、電子ブックやデジタル・ブックなどの将来は、決して明るいとはいえない。ソネット(So-Net)は、インターネット上でソニーの電子ブックを閲覧・検索できる「私の仕事部屋」を展開し、会員制の月額固定の有料サービスとして、インターネットで三省堂「大辞林&デイリー英和・和英」などの電子ブックが利用できるようになっている。
詳細情報はURL (http://www.so-net.or.jp/myroom/sanseido/daijirin/index.html)で知ることができる。
参考文献
http://www.cgarts.or.jp/dictionary/jiten.htm


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