キーワード:CATV電話(cable telephony)


定義:

 CATV会社が,そのCATV網を利用して提供する電話サービスのこと。同様なものにインターネット電話があるがこちらのほうが高音質である。


解説:

 CATV会社はこれまで,「放送事業者」であり通信サービスを提供することはできなかったが,郵政省の規制緩和により通信事業を兼業することができるようになった。CATV網を放送用と通信用に併用することでコストを抑え,通信料金を安くできる可能性がある。
 CATV電話が最も普及しているのは英国である。ブリティッシュ・テレコム(BT)などの既存の電話会社に対抗する市内通信網に成長しつつある。
 日本では,住友商事と米TCIが設立した「ジュピターテレコム」や伊藤忠商事,米タイム・ワーナー,USウエスト,東芝が設立した「タイタス・コミュニケーションズ」などのCATV局統括会社(MSO:multiplesystems operator)などが,NTTの電話網との相互接続を進め,タイタス・コミュニケーションズが97年6月(千葉県柏市)から,ジュピターテレコムが97年7月(東京都杉並区)からサービスを始めた。


参考文献:

 http://www4.nikkeibp.co.jp/CSG/wordindex/ 「通信関連用語集」


担当 田面木 大介(0311999107)