IP(internet protocol: インターネットプロトコル)


「定義」
インターネット上でパケットの配送を行うプロトコル


「解説」

 IPはTCP/IPのプロトコルのスタックのネットワーク層に属しており、すべてのプロトコルからのパケットの配送を行います。このため、IPはインターネットにおけるデータので層処理の心臓部に当たる。

 図に示したように、IPデータグラムはいくつかの部分から構成されています。ヘッダには、発信元やあて先のIPアドレスなどの情報が入っています。データグラムの残りの部分には、送信しようとする何らかのデータが入ります。
 IPのすごいところは、転送中のIPのデータグラムを分割しても、宛先を再び正しく組み立てる事が出来ることです。(送信された順番どおりに到着しなかった場合でも)
 IPデータグラムのなかには、プロトコルID、ヘッダテェックサム、有効期限などの情報が入っています。有効期限は数値で、データグラムがネット上を渡っていく間に減少していきます。その値がゼロになると、データグラムは消滅します。様々なタイプのパケットで、有効期限の制限があります。有効期限を診断ルーチンのマーカーとして利用しているネットワークユーティリティもあります。
 簡単に言えば、IPの役割は「インターネット上のパケットの配送を行う」事です。

詳細


参考文献:Anonymous(匿名 アノニマウス)・クラッキング対策ファイナルガイド・翔泳社(1999)

(担当 :庄司 和宏)