デジタルCS放送
定義
民間の通信衛星をCS(communication
Satelite)といい、これを利用したデジタル方式の
衛星放送をデジタルCS放送という。
解説
衛星放送にはBSとCSの2種類があります。2つの大きな違いはBSが放送を目的とした人工衛星で
ある「放送衛星(Bloadcasting
Satelite)」を使っているのに対し、CSは通信を目的とした人工衛星で
ある「通信衛星(communication
Satelite)」を使っていることによります。放送は不特定多数に対し情
報を提供するものだから許認可が必要なうえ放送内容に制限をうけるのですが、通信は相手が特定され
るので、どんな情報を流そうが自由ということになっています。
放送をデジタル化すると大容量の高画質チャンネルを放送、もしくはこれまでの1チャンネル分の電波で
数チャンネルを放送することができる等のメリットがあります。前者のメリットを活かしたのがBS放送の
デジタルハイビジョン放送。後者のメリットを活かしたのがCS放送の多チャンネル放送でして、現在その
チャンネルは300ちかくにもなります。
視聴者の好みが多様化してきている現代、多チャンネルのなかから自分の好みにあうチャンネルを
選べるCS放送は、これから家庭にどんどん普及していくものと思われます。
参考文献
西正、野村敦子 著「デジタル放送〜何を見る、何で見る〜」中央経済社 1999
河本久広 著「全図解一目でわかる通信・放送業界」 日本実業出版社 1998
<担当>0311999113 千葉俊廣