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キーワード:監視社会

学籍番号:0311999115
氏名:辻村尚人
E-MAIL:g031x115@edu.soft,iwate-pu.ac.jp




(1)定義

監視社会とは監視に情報のデジタル処理(複製、集積、解析)が関わっているもので
監視カメラの有無ではなく、その情報の蓄積、流出、結合にこそ
我々が未だ体験したことのない(これから考えるべき)真の問題がある。
近年の社会はまさにこれにあたる。


(2)解説

近年の社会は情報化が進み、色んな情報がいろんな形で得られるようになった。
それは、ときには監視という形で情報が得られるということも含んでいる。
コンビニ、学校、会社、あらゆる場所で私達は監視をされている。
監視されることにより犯罪が起こりにくくなり、それによる犯罪の減少も望める。
しかし、それは監視される側の話であり、監視する側は必ずしもそれを悪用しないとは限らない。

その監視について、最近、様々な問題が浮上している。

例えば最近使用されている自動車ナンバー自動読み取りシステムなども
一時期マスコミに取り上げられた。
このシステムは装置の下を通る車のナンバープレートを読み取り、記憶するといったものだが
無差別撮影は肖像権の侵害だということで98年3月に民事訴訟に発展した。
確かに無差別の撮影により個人の情報、足跡が多少なりとも分かってしまうのは
肖像権の侵害と言えるかも知れない。
その一方で何台もの盗難車や逃走車両の検挙にも役立ってるという事実も無視はできない。
ただ、運用方法などの情報がほとんど公開されていないことが
警察への不信感を募らせてしまっている。

また盗聴というものでももめ事が起きている。
これは視るという監視ではなく聴くという一種の監視である。
もし普段の電話での会話などが全て監視されてたとしたらろくに話も出来なくなってしまう。
少し大げさだったかも知れないが警察が犯罪に関係ないことまで盗聴していたとしたら
そういう可能性も出てくるのである。
警察が、政府が盗聴法を濫用しないとさかんにいっても、その保障はどこにもない。

監視社会が良いことかどうかという点においては監視する側の姿勢により決まってくるものである。
ただ近年の警察のイメージは最悪なものとなっているため
本当にこの監視社会が良い方向に行くのかどうかは少し疑問である。
私達も監視される立場としてどういった危惧があるか考える時代になってきているのだろう。


(3)参考文献

自動車ナンバー自動読み取りシステム(毎日新聞社)
http://www.mainichi.co.jp/eye/strange/1999/0629.html

危険がいっぱいの「盗聴法」現職裁判官と弁護士が検証
http://www.incidents.gr.jp/9908/terasawa990809/terasawa990809.htm

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