2000年 メディア論
学籍番号: 0311999168
名     前 :   渡    邉      満

KEYWORD :
          噂(うわさ)

定義 :
  ・オルポート、ポストマンによる定義 
 うわさとは「正確さを証明することができる、具体的な材料(データ)がないのに、普通、口から耳に伝えられて、次々に人々の間で信じられていく、今日の出来事に関する命題(プロポジション)」である。
 ・ナップによる定義
 「公式の証明がないままに広がる、時事的な事柄に関して、信じられていく言明(デクララション)」
 ・ピーターソン、ジストによる定義
 うわさとは「人々の関心の対象、出来事、問題にかかわる、人から人へと流布していく証明されることのない、報せ、あるいは説明」


解説(説明) :
 うわさとは、最も古くからあるマスメディアである。文字が書かれる以前では、口伝えの伝達が社会におけるコミュニケーションの唯一の経路であった。様々なマスメディアの存在にもかかわらず、大衆は、耳から口へと情報の一部を流し続けてきた。マスメディアの出現によって、うわさを特殊化した。

 うわさとは、
  ・情報である。権力でも制御できないものである。
  ・信じられるように予定されている。
  ・人を説得しようとする。
  ・事実であることもある。つまり、必ずしも根拠がないわけではない。
  ・事実を歪曲することもある。

アメリカの社会学者シブタニの立論
 
うわさ(Rumor) = 重要度 ×  曖昧さ

 これは、うわさを作り上げるために必要なものである。あることについて、重要ではなかったり、曖昧な部分が存在しないとそれは、うわさとして成立しない。

 うわさは集団的議論の中から生じる速興的ニュースである。うわさの起源には、何か重要な、しかしはっきりしない出来事が存在している。

 うわさとは、非公式なところから生れており、うわさは、反権力的なものである。



参考文献 :
 @うわさ[増補版]  1988.3.10 初版第一刷   1993.9.30 増補版第一刷   ジャン=ノエル・カプフェレ著   古田 幸男訳   発行所 財団法人法政大学出版局


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