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KEYWORD:ネティズン(智民)

担当:佐々木 誠司



定義

Net Citizen(ネット上の市民)と言う言葉を縮めてNetizenにした言葉である。
また日本語訳として参考文献では「智民」という訳が提案されている。

解説

ネティズンの誕生

ネティズンという言葉は"Neti zen's Cyberstop"という名前のページの製作者であるコロンビア大学のマイケル・ハウベン(Michael Hauben)という学部学生(当時)が一九九三年の春、「ザ・ネットとネティズンたち−−ザ・ネットが人々の生活におよぼしたインパクト」という論文を書いていた時"ザ・ネット"つまりは"インターネット"の中の人びとが、久しくそのユーザーのことを"net.citizen"と呼んでいたのに気付き、これをまず通常の英語である"Net Citizen"に呼びかえ、さらにそれを縮めて"Netizen" としたことで誕生したのである。

ネティズンとは

ネティズンとはコンピュータを使う事で電子ネットワークを縦横無尽に使いこなし、ネットワークを用いての情報の受発信において能動的である人々の事である。また、ネットワークや、それがもたらす仮想社会の自律性を重視しており、権力による統制には断固として抵抗する人々ともいえる。ネティズンがネットワーク公共圏の公衆として注目される理由は、ネティズンが能動性と自律性を兼ね備えているからであろう。(ネティズン論の陥穽)

また、この"ネティズン" ということばを聞けばそれが"シティズン"をもじって造られた事は誰でも推測できるが"ネティズン(智民)"の意味を、単に「ネットワークのユーザー」とするだけでは、いささかものたりない。それは、近代社会の進化に重要な役割をはたした "シティズン (市民) " のことを、単に「都市の住民」といってすませてしまうような事だからである。
情報化の場合にも、軍事化に先立つ封建化や産業化に先立つ商業化と極めてよく似た、人文化もしくは智業化とでも呼ぶのが適切な過程の存在が考えられる。
そこで近代化過程での "市民" の果たした役割、とくに政治革命としての "市民革命" の担い手としての役割と、よく似たような役割を "ネティズン(智民)" がはたす可能性もあるのである。(ネティズンの時代)

参考文献
ネティズンの時代http://www.glocom.ac.jp/lib/kumon/96/9608
第9節ネティズン論の陥穽http://www.nodus.ne.jp/ipu/users/keitaro/old/sec7.html
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