「メディア論」(担当:鈴木克明)
グループ課題「5つのキーワードでメディア論を語る」


ハイビジョン

定義

  HDTV(高画質テレビジョン・高精彩度テレビジョン)全体のことをいうこともあるが、
そのうちの日本の方式であるBS(放送衛星)アナログのHDTVの愛称として使われていることが多い。
その場合、走査線は1125本(有効走査線は1080本)であり、BSを使って実用化試験放送を行っている。
現在のハイビジョンはNHKと民放7局が共同で放送しているが、
民放は2000年末から始まるBSデジタル放送に参入し、ハイビジョン放送から撤廃する予定。
NHKは衛星の設計寿命が切れる2007年をめどに現在のハイビジョン放送を継続していき、なるべく早くデジタルに切り替える方針である。
 99年6月末までのハイビジョン国内出荷数は79万2000台となっているが、
デジタル時代に入って海外でもHDTVが導入され、デジタルHDTVは国際的な進出が期待されている。

解説

 現在、HNKはこの「ハイビジョン」に力を入れている。その理由として、今年の12月から民放が放送開始を予定している「BSデジタル放送」があるからである。
デジタル放送は、"高品質な映像・音声"を売りにしたサービスである。また、"多チャンネル化"が可能な点も注目されている。
"多チャンネル化"と言うのは、
「アナログの1チャンネル分と同じ帯域幅で数チャンネルの放送を入れ、番組検索を容易に行い、
いつでも情報を出すことができ、双方向サービスを提供すること」
という。つまり、「かなり使えるサービス」ということである。
しかし、ハイビジョンは"BSアナログ"であるため売りといえば"走査線が多いことによる、高品質な映像"と言ったところだろうか。
また、当時東北学院大学教授(現 岩手県立大学ソフトウェア情報学部教授)鈴木克明(すずきかつあき)教授のハイビジョンについて
「双方向のやり取りが、これからコンピュータを介して、離れた所の通信回線を介して、ますます行われていくと思います。
それが、教育のなかでも使われまして教室同士、それから子供同士を結ぶ、ということでですね。
その時に、コンピュータの持つ、大量の情報を、緻密に伝えるメディアとして"ハイビジョン"がこれからも、
ますます使われていくことが、期待されると思います。」

と、控えめなコメントを残している。
 結局、ユーザの"よいものを求める"という観点から見ると、タレントの"ホンジャマカ"を使ったNHKのハイビジョンを進めるCMもあまり効果がないかもしれない!?
やはり、ユーザは「BSデジタル放送」に流れるのではないだろうか・・・。

参考文献

1,現代用語の基礎知識2000 自由国民社(2000) 定価2524円+税
2,NHK テレマップ 1993年11月25日(木)放送 ハイビジョンが開くあすの教育

担当 居城 政男 0311999016