「メディア論」(担当:鈴木克明)
グループ課題「5つのキーワードでメディア論を語る」


視聴質

定義

視聴率批判の一つの方向。視聴の態様を量的にとらえるこれまでの視聴率調査に対し、視聴態度、視聴満足度、視聴好感度、視聴者の評価など、内容=質に立ち入った調査ができないかという立場から試聴質の概念が生まれてきた。

解説

視聴率ではありません。視聴質です。
テレビ業界が視聴率至上主義にはしる今、テレビ番組の目指す方向性が「質の高いもの」から「視聴率の取れるもの」へと変えられ、バラエティー中心、ニュース番組の娯楽化など、テレビ番組に対するさまざまな問題が出てきています。
個人的にも、今年の4月に、ある時代劇枠がバラエティー枠に変わってしまい、寂しい思いをしたのですが。
そこで、視聴者はその番組をどのくらい熱心に見ているかということが重要なのではないか、という考えが出てきました。
しかし実際の視聴質の調査は難しく、視聴者個人の好みなど、主観的な部分が含まれてしまうなどの難点がありました。
欧米の研究機関や、NHK放送文化研究所、民放連、民法各局、さらにビデオリサーチ社のような調査会社も、質の調査を客観的に行える方法はないか研究しています。

参考文献

「知恵蔵2000」,朝日新聞社,2000

担当 大田敬太:(0311999035)