◆ハッカー
◇定義 本来は、高度なコンピュータの知識をもつ者への尊称であったが、一般には、仕事としてコンピュータにかかわるだけでなく、趣味としてコンピュータに興味を持ち、技術の取得に没入する者の総称として使われる。通信ネットワークが発達してからは、自らの技術力を示すため、ネットワーク上で他のコンピュータへの侵入やデータの改ざんをする犯罪者の意味に誤用されることが多い。公開されていないネットワークの操作方法を探り出し、アクセスが制限されているシステムに侵入したりすることがあるため、ハッカー=コンピュータ犯罪者という解釈が定着してしまった。正確には、こうした犯罪的なハッカーをクラッカーという。 |
◇解説 現在マスコミなどを通じ広まっている「ハッカー」という言葉は、コンピューターネットワークを通じて「プログラムや情報」を破壊、不正入手、不正使用したり、そのサイトの正常な運営を妨害する人物、という意味で使われている。 しかし本来「ハッカー」と言う言葉は「何かに非常に優れた人物を賞賛する場合」に使われ、コンピューターの世界では「天才的な技術者」という意味だった。上記のような行為を行なう人々は「クラッカー」と呼ばれ、真のハッカー達は軽蔑している(本来のハッカーであるリチャード・ストールマンのインタビューを参照)。つまり悪いハッカーがクラッカーということである。また日本の関係省庁では、このような行為を「不正アクセス」呼んでいる。 不正アクセス行為者の人物像には大きく分けて二種類あり、非常に高度な技術を持つ少数派と、多数派の若年層を中心としたコンピューターマニアであるといわれている。特に後者は、不正アクセス行為に対して「罪の意識が低い」事が問題だといわれている。つまり、ウイルスの場合などのように、知的ゲームとして愉快犯的に不正アクセスを行なっており、倫理観が伴っていないということだ。 |
◇参考文献 |