自主規制
定義:
公権力の規制を避けるため、個人または企業・団体がその言動につき法令によらずに自主的に制約を加えること。映倫などはその例。
解説:
法令に基づく言論規制としてではなく、マス・メディア企業またはその連合体の意思、またはマス・メディア労働者個人の心理によって、情報が受け手に与えるであろう効果を予測し、その効果を消滅もしくは減殺させる目的で、その情報を破棄したり改変する行為。自主規制には「明示された規制」と「明示されない規制」との二種類が存在する。自主規制が問題になる場合、日本の現状では「明示された規制」(「論理領域」など)よりも、「明示されない規制」(マス・メディア企業自身の事前規制)のほうがはるかに日常的であり、問題も大きく、多い。この明示されない自主規制は、マス・メディアの外の権力・財力・暴力など、なんらかの「力」に屈したことによって起きる。
参考文献:
新村出 編 『広辞苑 第五版』 岩波書店 1998自由国民社
編 『現代用語の基礎知識 1999年版』 自由国民社 1999戻る