キーワード4

情報弱者


定義

      複雑な操作を必要とする情報機器やサービスを使いこなせないでいる人のこと

解説

      一般的に情報弱者は,高齢者,障碍者,低所得を指していることが多いようである.近年情報化が進んでいるが,それはインターネットによる所が多いため,それらの端末にアクセスできる人とそうでない人の差が問題になってくる.また,実際に情報機器が存在しても,それを使いこなせれば情報を取得することはできない.そのような人たちが,一般的に情報弱者と呼ばれている.
      情報化が進めば進むほど,情報弱者が増えていくことが予想される.そのため,「情報のバリアフリー」を目指して,現在様々な取り組みが行われている.
      「情報のバリアフリー」とは,高齢者や障害者が情報を発信したり受け取ったりする時に生じるバリアを無くす,という意味である.その中には補聴器や老眼鏡,会話補助装置など様々なものが,今までも用いられてきた.インターネットの世界では,目や耳,手足が不自由な人がアクセスしやすいページを作ること,そして必要とされている情報を流すこと等が「情報のバリアフリー化」と言える.また,高齢者等を対象とした情報教育を進めたり,情報収集を行うための機器の使いやすさを向上させれば,十分に情報を利用することが可能になり,情報弱者の問題を解決していくことができると思われる.

参考文献

コンピュータの大百科,江村潤朗,オーム社,1996
http://www.kagawa-net.or.jp/kcn/digis/dss1.html (8/11,2000)
http://www.fukushi.com/barrierfree/jouhou.html (8/11,2000)
http://www.toyonet.toyo.ac.jp/ipu/users/bm970032/semi/semi02.html (8/11,2000)

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