2000年度メディア論 グループ作品
「5つのキーワードでメディア論を語る」i モード
定義
i モードの機能、サービス
iモードとはNTT DoCoMo社が提供する情報通信サービスである。
現在のiモードの機能の特徴としては、・多彩なサイトにアクセスできる。(HTML対応、カラー表示も可能)
・i モードはパケット通信(9600bps)なので、送受信したデータの量で課金される。
・i モードメールは i モード電話機同士はもちろん、e-mailにも対応。
・生活に身近で便利なサービスが提供される。実用化されている代表的なサービスとしては、
モバイルバンキングや旅行、チケット等の予約、メール、iモードによるカーナビゲーションシステム等
が挙げられる。
解説
iモードの方向性と将来
携帯電話の端末を主軸として情報通信サービスを展開することは、多くの人々がマルチメディアの恩恵を享受することを考慮すれば、最も身近で将来的にも期待される方法ではないだろうか。
NTT DoCoMo Research &Development センターでは高品位なモバイル環境を実現するために、今日、提供している端末、ネットワークの研究、開発はもちろんのこと、音声、データ、そして動画像を含む多彩な情報をシームレスに活用する"モバイルマルチメディア時代"に対応した次世代無線通信技術、W-CDMA※方式をはじめ、ネットワーク、端末、アプリケーション、さらに将来の無線通信方式の研究開発も幅広く進めている。
このW-CDMA方式とMPEG-4※との融和によってモバイルマルチメディアの実現が可能になる。
(具体的には高速データ通信、音声・データ・動画像などを高速かつ高品質に伝送することがねらい。)※W-CDMA [Wide band Code Division Mutiple Access ]
広帯域符号分割多元接続
特徴
送受信の基地局が切り換わる際に、次の基地局からの電波を送信してもらう。この2種類の信号を同時に受けて合成できるため、基地局切り換えの際も通話や通信の中断はない。利用者ごとに信号を固有の符号にし、一度に同時に送ることができる。そのためひとつの一定の帯域幅により多くの共同利用が可能になる。※MPEG-4 [Motion Picture Experts Group Ver.4]
ネットワークへの接続性を向上させたマルチメディア符号化標準規格。高い柔軟性と誤り耐性によって、モバイルマルチメディアや映像配信などへの活用が期待されている。MPEG規格に基づいた画像圧縮を行うことで、コンピュータシステムで従来扱いが困難だった高品質の動画像の自在取り扱いが可能であり、より視覚的に訴えかけるシステムを実現する。このようなW-CDMA、MPEG-4等の技術を、グローバルでボーダーレスな通信ネットワークの元で構成することによって、
次世代型の iモードは、・ビデオプログラムを高速ダウンロード
・オンラインネットワークに気軽にアクセス
・モバイル環境でのショッピング-(静止画や動画を含むコンテンツが、商品の魅力を伝える)
・モバイルオフィス - (自宅や出張先から会議に参加したり素早いデータの送受信が可能)
etc.といったコンテンツを含むサイトの登場が予想される。
参考文献
情報規格総論テキスト 勅使河原 可海 編・著 1999.
NTT DoCoMo
株式会社DYNAWARE担当者 : 白澤 敦