iモード

0311999001 秋山和隆

定義

NTTドコモグループが同社の携帯電話網を使って提供しているインターネット接続サービス。

解説

専用の携帯電話だけで利用できる。e-mailの送受信やWWWを利用した情報提供サービス、インターネットバンキングやチケット予約などのアプリケーションサービスなどが主体。
銀行や証券会社、クレジットカード会社、生命保険会社、旅行会社、チケット販売会社、新聞社、FM放送局、不動産会社など様々な業種の企業がiモード向けのサービスを提供している。2000年7月には会員数が700万人を超え、ドコモは日本最大のインターネットサービスプロバイダとなっている。毎月100万人近い新規加入があり、2000末には利用者は1000万人に届くのではないかといわれている。設備の増強が加入者増に追いつかずにトラブルに見回れたことでも話題になった。


でiモードがここまで話題になり普及した理由のうち重要なのは以下の2点だと思う。

パソコンがいくら使いやすくなったとはいえ設定が難しかったり、設備に数万円から数十万のお金がかかる。もっと手軽にインターネットに繋ぎたいという需要は根強くあり、ゲーム機やテレビでインターネットに繋ぐなどのアプローチは結構前からあった。しかし、いずれも電話線を繋いだりと面倒だった。これを、一般ユーザーも使えるものにしたということ。
今年の4月にiモードサービスでトラブルが発生して話題になったが、例え最大手でも普通のプロバイダがネットワーク障害をおこしたぐらいではこれほどおおきな騒ぎにならなかったでしょう。なぜ大きな騒ぎになったかというのは、一般ユーザーはiモードを電話の延長と見ていて、電話は繋がるのが当り前だからiモードも繋がるのが当り前と思っているからです。
この現象はiモードが普及しインターネットが一般ユーザーのものになったということではないでしょうか?

もう一つ、インターネットの大きな問題点と言えばセキュリティでした。
どんな経路を通るか解らないし何をされるかわからないから、やれ暗号化とかいろいろと面倒だったわけですが、iモードの場合銀行や証券などセキュリティを必要とするところには専用線で結ばれているのでその心配はありませんし、料金回収も電話料金と一緒にできるので利用者も手軽に利用できます。

参考文献


小野達人 (2000) ポケット-e-ライフ レゾナンス

「NTTドコモ」
http://www.nttdocomo.co.jp/

情報・通信事典e-Words
http://www.e-words.ne.jp/