メディア論(担当:鈴木克明)00.8.11グループ作品「メディア論重要キーワード5解説」
キーワード4:郵便
定義:
信書やその他郵便法によって定められたものを国内外に送達する通信制度。
郵便の始まり:
1871年(明治4)
「新式郵便」を東京・大阪間に開設。これが郵便の始まりである。 郵便役所(郵便取扱所)、郵便ポスト(郵便箱)を設置。 最初の切手「竜」48文・百文・二百文・五百文発行、郵便物に切手を貼る制度ができる。 1872年(明治5)
各府県に郵便御用掛設置。全国的な郵便の開設。 1873年(明治6)
郵便事業を政府の専掌として民間の飛脚便を禁止。 全国均一料金制の採用。 1887年(明治20)
逓信省(郵政省)と手紙を象徴するマーク〒が制定される。
現在の郵便:
定型郵便、定形外郵便、新聞や雑誌なども郵便で配達できるようになりました。また、小包みなどの発送も手軽に行えるようになり、低料金でのサービス提供は私たちの生活においてとても重要な役割を果たしています。
また、新たに「ハイブリッドめーるサービス」も始りました。これは、ユーザがコンピュータ上で作成した通信文をインターネットを介して引き受け、郵便局において印刷(カラーもOK!)し、専用の封筒に納めて、全国に配達してくれるサービスで、24時間いつでも郵便を差し出すことが出来ます。
郵便は、開始された当初は考えられなかったほど、私たちのニーズに応じて発達し続けています。
こぼれ話:
(1)本願寺にまちがえられた
これは、郵便がはじまったころの京都郵便局はかなり立派な建物だったらしく、 京都・本願寺と間違えてお拝んだ人が続出したらしいです。
でも本能寺って、かの有名な織田信長と共に焼失したのでは...?
(2) 手紙に現金をくくりつけてポストに入れた!
切手を貼って手紙を出すという郵便のしくみは、しばらくの間理解されなかったそうです。 中には、手紙に現金をくくりつけてポストに入れる人もいたということです。
入れられた現金は局員さんがちゃんと切手に換えたんでしょうね。
(3)「たれべん箱」って何?
文明開化の東京には、お巡りさんもいれば、公衆便所もあると聞かされて村から東京に出てきた人がいました。 ふと街かどを見るとそこにはポストが。 「郵便箱」を「たれべん箱」と読み、トイレと思いちがいし、さらに差入口が高いので、 外国人用ではないかと思ったらしいですね。
う〜ん、漢字の読み方は難しい?!
参考文献:
郵政省「通信と郵便局の歴史」
http://www.iptp.go.jp/museum/yusei/tsushin/tsushin.html
「郵便が始まる」
http://hps.sci.hokudai.ac.jp/hsci/stamps/1871a.htm
担当:加藤千恵
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