電子出版(electronic publishing)

定義:従来、人の手で行われてきた出版の過程(編集、製版、印刷)をコンピュ       ータによって行う出版形式。

解説: 出版は書籍や新聞、雑誌、ポスターなど、紙が主要な媒体として行われてきた。しかし、コ        ンピュータの発展とその利用、ネットワークの整備が進み、これまでの紙以外のメディアによる出       版が行われるようになってきた。電子出版では電子的な記憶媒体に文字や図形、さらに音声や動画       像までをおせめて、インタラクティブにユーザが活用できるようにする。例えば、CD−ROM出版は        事典や百科事典、図鑑など大量情報量をもつ出版向きで、約30巻の百科事典が1枚のCD-ROMに収        録できる。しかも、すばやく検索でき、見出し語による検索以外に本文中の語句を検索することも       可能である。ネットワーク出版は、各種ネットワーク内に設けられている電子掲示板にメッセージ       を記載し、これを誰でも見ることができるようにしたり、ある特定のメンバーにあてたメッセージ       などをいっせいに配布し、受け手は必要に応じてその情報を自分のコンピュータにダウンロードし       プリントできるようにする。これらを電子メールと組み合わせて活用すると、誰もが双方向に出版       し合うことも可能で、これまで一方的だった出版の考え方を変えることにもつながる。FAX出は、        企業や家庭のファクシミリを使って文字や図形の情報を出版するものである。これは、最新の情報       をリアルタイムに、直接配付することが可能で、テレビやラジオと同様の即時性が特徴である。

参考文献:マルチメディア事典  デジタル・クリエイターズ連絡協議会・編  朝日新聞社
             マルチメディア用語辞典 座右1997〜1998  http://www.jeims.co.jp/zayu/
 

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<担当:酒井 リカ>