メディア論(担当:鈴木克明)99.8.3.グループ作品「メディア論重要キーワード5解説」
キーワード:ISDN
定義:
Integrated Services Digital Network(総合デジタル通信網)。およびそのサービスの総称。
TSS(電気通信標準化セクタ、旧CCITT=国際電信電話諮問委員会)が標準化している電話、ファクシミリ、テレックス、データ通信、ビデオテックス網を統合化するデジタル通信網の一般的な名称。
解説:
音声のための電話網が主たる通信網であったが、データ転送やファクシミリ、画像および映像情報のために既存の電話網をデジタル網へ置き換え用という動きが国際的に出てきた。このデジタル網はISDNと呼ばれ、音声と非音声情報の伝送を統合するということが当初の目的であった。
ISDN(Narrow ISDN、N-ISDN、狭帯域ISDN)では、64Kbit/sを基本速度とし、デジタル網の普及のために開発されたが、現在はこの発展形態として150Mbit/sや600Mbit/s程度までの高速通信能力を持ち、豊富なサービスの提供できるB-ISDN(Broadband Aspects of Integrated Services Digital Network、広帯域ISDN)の標準化が電気通信標準化セクタで現在進められている。
B-ISDNでは音声、映像、データなどの異なる性質の情報を転送するために、従来の同期転送モードよりも効率の良い伝送方式、非同期転送モード(Asynchronous Transfer Mode、ATM)が研究開発されている。
インターネットブームによって、急激に加入者が増えたNTTのISDNサービス INSネット64は、2つの64kbpsのユーザー通信チャネル(Bチャネル パケット)と1つの16kbpsの回線交換用信号チャネルおよびパケット通信チャネル(Dチャネル パケット)の2B+1DのISDNを提供するサービスである。
参考文献:
ASCII Glossay Help http://www.ascii.co.jp/ghelp/
「ネットワーク概論」 村山優子著 サイエンス社 1997
NTT東日本 ISDNのページ http://www.ntt-east.co.jp/ISDN/
(担当:及川 聡)