mp3
定義:
MPEG1 Audio Layer3。で、mp3。最近の音声圧縮の流行である、「聞こえない音はカット」という手法でファイルサイズを減らしている。ISOのワーキンググループであるMPEG(Moving Pictures Experts Group)が策定した。
解説:
「音」というメディアの新しい形
「音声圧縮」という技術がただいまいろいろな意味で注目を集めています。レコードからCDに音楽媒体が変わったときのように業界がゆれています。レコードができたときのように「自分の稼ぎがなくなるのではないか」と悩む人もいます。これって杞憂なのでしょうか?
このmp3、WWW(World Wide Web)やら、FTPを散策してるとよく出会います。たまにまた違った技術のTwin VQで圧縮されたファイルにも出会います。これらは、たいていそこの管理人のオリジナル楽曲であることが多いのですが(最近はね)、たまにJASRACが管理している楽曲を著作権料も支払わずにパブリックスペースに置いてある事があります。著作権法違反であることは本人にもわかっているはずなのですが、なかなかなくなりません。
さて、この音声(音楽)データですが、CD-DA上から生のPCM-WAVデータとして落とすと、1分あたり約10MBになります(44.1k×2×16×60÷8÷1024^2)。ふつうのJ-POPなんて呼ばれている楽曲だと一曲あたり30MB〜60MBという驚異的なファイルサイズになります。ここで、mp3エンコーダーをかませてWAVファイルをエンコードしてやると、最低でも元のWAVファイルの1/10のファイルサイズ、最大だと1/12のファイルサイズに、ほとんど、元の音質を維持したまま圧縮することができます。
ここで、先ほどの著作権法違反をしているmp3データに注目してみましょう。このデータは間違いなく、CD-DAクオリティーで圧縮されています。ある、閲覧者が、このデータをダウンロードしたとします。コンピュータのデータは大抵2進法であらわせます。つまりはデジタルデータですね。デジタルデータのよい所は「情報が劣化しないこと」です。CDからアナログテープへダビングするみたいに「あれ?ちょっと音悪くなった?」ということが起きないのです。しかも、このmp3はMDみたいにデジタルのまま孫コピーができないといった制限がありませんので、どの世代までコピーされても音質は同じままです。ここにmp3技術の問題点があるのです。
しかし、最近ではデジタル透かしをデータの中に埋め込むことによって、データコピーが制限されるようになりました。mp3を使って音楽配信を行うことを決めたところもあります。
音楽はネットワークで聞く時代
ということで、音楽はネットワークを介して聞く時代となりました。
avex traxはTwin VQを利用した視聴コーナー、東芝EMIはドルビーラボラトリの技術を使った圧縮方式であるLiquid Audioを使った視聴、そしてネットワークを介したLiquid Audioファイルの販売まで行うようになった。
この中のSHOUTcastはNULL Softの看板ソフトであるWinampと、mp3を使ったストリーミングラジオを行っています。Winampがあれば自分がサーバになることもできます。
これらのネットワークを介した音楽の通販、そしてネットワークストリーミングラジオは現存のCDショップと現存のラジオ局に変わっていくのだろうか。これからが注目される。
参考文献:
- mp3.ne.jp
- 最新版:インターネット音楽配信用語集
- JASRAC
担当 関山
g031w102@edu.soft.iwate-pu.ac.jp