メディア論(担当:鈴木克明)
グループ作品「メディア論重要キーワード5解説」
キーワード:テクノストレス
定義:
Technocracies コンピューターに過剰適応したり、 逆にうまく適応できないために生じる心身の障害。 さまざまな病態があらわれるため、テクノストレス症候群といわれる。 1984年にアメリカの臨床心理学者クレイグ・ ブロードが名づけた。
解説:
テクノストレス症候群は、大きく、コンピューターに適応できない 『テクノ不安症』と、コンピューターに適応しすぎてしまう『テクノ依存症』 ディスプレイを長時間使用することによって発生する『VDT症候群』などに 分けられるそうです。
テクノ不安症
コンピューターの普及により、さまざまな仕事がコンピュータ化されています。 「テクノ不安症」とは、コンピューターを使わなければならなくなったとき、 コンピューターは難しい、怖い、という意識に追いつめられてしまうというもの で、コンピューターを避けるようになり、過度のストレスによって、いらいらし たり、強い絶望感を抱いたりするそうです。
テクノ依存症
『テクノ依存症』とは、コンピューターに適応しすぎて、コンピューター の事しか考えられない、対人関係を嫌う、思いやりが欠如する、オン/オ フ、はい/いいえ、正解/不正解といった極めてデジタルな考え方しかで きなくなるなどの症状をいうもので、つまりは、機械的に人間になってし まうということです。 統計的には女性より男性の方が依存症になる傾向が強いそうです。 また、最近では、インターネットなど(メールやチャット、ネットサーフ ィン)にのめり込んでしまい、睡眠が減り、部屋に閉じこもって対人関係 を嫌い、実生活にも支障をきたしてしまう。つまり、仮想社会から実社会に 戻れなくなってしまう。 いわゆるネット中毒になるケースも増えてきています。
VDT症候群
VDTとはVisual Display Terminalの略、つまりコンピューター等を使用するための 表示装置のことです。近年、仕事の中であるいは家庭の中でもコンピューターを使う 機会が多くなり、目の疲れを訴える人が増加しています。 たかが目の疲れとあなどってはいけません。目の疲れから頭痛、肩こり、めまい、 ひどくなると吐き気まで起こすことがあります。また、精神的にもイライラしたり 落ち着きがなくなったりすることがあります。VDT症候群とは、このようにVD Tを使った作業により目や体に障害をおこす病気です。
参考文献:
Ryuuji's Homepage (21世紀情報社会を生きる):http://www.takenet.or.jp/ipu/users/ryuuji/nathu/na98/tecnostress/
ほっとたいむ:http://www.keiju.co.jp/hot-vdt.htm
(担当:鈴木 和宏)