キーワード2:テクノストレス (てくのすとれす)
定義:
ストレスの中でもコンピュータとのかかわりからくるもの、現代のテクノロジーに適応しきれない不安、焦り、モニター画面の凝視などがストレスになったものテクノストレスという。
解説:
テクノストレスという言葉は、1984年にアメリカのクレイグ・ブロードが提唱した。当時、シリコンバレーで早産、月経異常、アルコール依存症や薬物依存、うつ病、自律神経失調症などが多発し、その背景にテクノ不安症とテクノ依存症があると分析した。
「テクノ不安症」とは、パソコンになかなかなじめない人が無理に使いこなそうと悪戦苦闘するうち、肩凝りやめまい、どうき、息切れなど自律神経失調の症状や、うつ気分などが現れるようになるものである。また、ブロードは「テクノ依存症」の症状として下のような要素をあげている。
(1) 自分の限界が分からなくなる
(2) 時間の感覚がなくなる
(3) 邪魔されるのが我慢出来なくなる
(4) あいまいさを受け入れられなくなる
(5) オン・オフ式の対話しか出来なくなる
(6) 人と接することを嫌うようになる
(7) 人を見下すようになる
このほかにもVDT症候群と呼ばれるVDT(Visual Display Terminal)を使った長時間の作業により、目や体や心に影響のでる病気で、別名テクノストレス眼症(がんしょう)といわれるものがある。
一方、パソコンが得意な人にもテクノストレスの危険は潜んでおり、パソコンに没頭するあまり、パソコンなしでは不安を感じたり、人との付き合いが下手になったりする「テクノ依存症」が起こりやすくなる。パソコンに名前を付けるなどして特別な親しみを感じる人は予備軍だといわれている。
参考文献:
PERSONAL HEALTHCARE NETWORK: http://www.health.ne.jp/library/0700/w0700010.html
(健康ライブラリ/テクノストレス)1999.8.7
アンケートclub: http://www3.dialine.co.jp/result/199904/Result_1999_04A_1.html
(テクノストレス大丈夫?)1999.4.1
(担当:中村 将規)
岩手県立大学 ソフトウェア情報学部 船生研究室
中村将規(情報システムコース 学部二年)
E-mail : masaki@infosys.soft.iwate-pu.ac.jp