メディア論キーワードレポート
担当:0311998052 川原徹也
キーワード:ISDN
概要(選んだ理由):
ISDNは、高度情報社会のインフラストラクチャとなるべき新しい通信網であり、ユーザの立場からは、統一されたインタフェースで複数の通信サービスを同時に利用できることが重要である。基本インタフェースと一次群インタフェースがあり、すでにサービスが普及しつつある。さらにISDNは、最初から国際基準の規格に基づいて構築されるネットワークである。
解説:
ISDNはいわば通信網の統合であり、音声、データ、イメージなどの様々な種類の情報を、ただ一つのディジタルネットワークを共有して伝送できること、すなわち今まで複数のサービスを利用する場合、サービスごとに加入者線を必要としたが、これはサービスの総合化を意味する。インタフェースの統一によって、電話サービスと火電話サービスで網を共有する事が可能になり、回線交換、パケット交換、広帯域サービスなどの通信方法を提供し、ユーザの利用により選択できるようになった。交換接続のチャネル速度は、64kbpsを基本とし、同時に複数端末の通信を可能にする。
その他、特徴をまとめると、
[1] サービスの総合化
一つのインターフェースによって、複数の種類のネットワークサービスを提供する。
[2]高速、高品質のディジタル伝送
サービスの種類に関わらず、ネットワーク内はすべてディジタル信号で高速、高品質の伝送を行う。
[3]情報量、制御用チャネルの分離
制御信号を送受信する制御用チャネルを、情報量チャネルと分離して、高度な制御を行う。
[4]1加入者回線に複数の情報用チャネル
一つの加入者回線での複数の情報用チャネルにより、同時に複数のネットワークサービスを利用できる。
[5]国際標準準拠のIインタフェース
CCITT勧告のIインタフェースにより、ネットワークに対する接続互換性がある。
[6]多くの付加サービス
情報用チャネルから分離された制御用チャネルの活用により、多くの付加サービスを提供する。
このように大きな特徴に分類して説明できる。
参考文献:
情報処理システム研究会 (1992) 「ネットワークの構成と設計 …〜ISDN〜より」 リックテレコム
村山優子 (1997) 「ネットワーク概論」 サイエンス社
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