携帯電話


定義

手に提げて持てる、身につけて運べる電話。

解説

電信電話公社時代には、携帯電話と自動車電話の管理部署が異なっていたため、 別々なものとして取り扱われていたが、最近では機能的に同じものとして、 GSM(Groupe Special Mobil)で統一され、デジタル化が進んでいる。
’94年4月から移動電話の売り切り性が導入された。
また、2000年ころには、通信衛星(BS)を利用した衛星形体国際電話も登場する。
携帯電話はPHSと混同されることもあるが、料金体系、 サービスエリアの範囲などに違いがある。
例えば、PHSは携帯電話の半額で済むが、高速で走行する自動車や僻地などでは 受信できない。PHSの利用が始まった’95年9月からPHSへの対抗策として、 移動電話会社などが’95年中に全国9ヶ所の地下街と高速道路や国道トンネル35ヶ所に 共同で光ファイバーケーブルや無線中継局を設置し、 移動電話が利用できるようにした。
携帯電話は阪神大震災で大活躍したと評判になっている。
しかし弱点として、緊急電話の119番につながらない地域があることが 挙げられる。
消防署は市町村単位で管理されているため、中継局と各市町村消防署が 専用回線で接続されていなければ接続できない。
市町村の数が多いことから、 専用回線が全部の市町村にある消防署の管理組織には接続されていないため、 携帯電話から119番につながらないという現象が起こっている。
警察は各都道府県で一括管理されているために専用回線で接続する数も少なく、 110番で全ての携帯電話から警察に連絡できる。
今後は消防署の管理法、 119番の接続方法などを検討すべきである。


参考文献 : 「マルチメディア辞典」、デジタルクリエーターズ連絡協議会編


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