<定義>
素人の音域に合わせた伴奏を録音したテープの個々の曲が即座に取り出せ、エコーのかかった
マイクロフォンを伴い、個室で好きなくらい歌う。
<解説>
カラオケは1970年代初めに神戸で発生した。背景には、フォーク、グループサウンズなど
の若い世代向けの音楽が正面び出てくる動きのなかで、若くなくなった世代が歌謡曲の核とな
るものに執着し、それが演歌と称されるようになった音楽状況がある。技術と音楽の結び付き
であるカラオケはその後も常に新技術を取り込み、レーザーディスク、CDなどの変化ととも
に、電話でつながる通信カラオケが登場したりしてきた。その過程で、カラオケは飲酒や夜と
は必ずしも結び付かないものとなり、利用者は若年層、女性層にも広がり、それに伴って音楽
ジャンルも多様になった。一方、レコード会社はカラオケ歌唱を想定した新曲作りを行い、C
DシングルのB面がカラオケ版であることが普通となった。
<参考文献>
編集者:鈴木 力(1998)「情報・知識imidas1998」
集英社
執筆担当者:工藤 さつき (0311998063)