メディア論重要キーワード5解説
キーワード4:テレビ

定義:

正式名称テレビジョン。電波による映像の送、受信方式。また、そのための装置。 走査線を使って映像を伝送するというアイディアは、1884年にドイツのニポーが発見。 また、テレビ受像機に使われているブラウン管は、1897年にドイツのブラウンによって発明される。

解説:

日本でテレビ放送が開始されたのは、第二次世界大戦後の1953年の2月1日にNHK東京テレビが本放送を開始。 開始当時は、テレビ受像機はきわめて高価で、普及台数はわずか866台。その年の日本テレビ開局時でも3500台ほど。 そこで、駅前広場など計278ヶ所に街頭テレビが置かれ、プロ野球中継の際には、 多数の群衆が街頭テレビを取り囲んで熱狂した。 そして、放送開始から9年後の1962年には普及率は50%を超えるという急浸透ぶりで、 テレビというメディアが一般家庭の日常生活に溶け込み、なくてはならない情報環境の一部を形成する。 しかし、その一方でテレビが人々の意識や行動に及ぼす影響は大きく、 テレビが日常のルーティンを破って特別に行う歴史的なイベントの生中継が、 国家権力による大衆操作の手段として悪用される事もある。

参考文献:

株式会社三省堂 1993年 「広辞林<第六版>」
公開講座:マス・コミュニケーション論目次 http://www.soc.toyo.ac.jp/faculty/mikami/masscom/lec-menu.html


担当者:0311998075 斉田裕二