キーワード:チェーンメール                0311998144 堀合元樹

 

定義

 不幸の手紙に代表される、次々と他人にメールを転送する遊び。爆発的にメールの流量が増えることがあり、ネットの資源を浪費するものとして忌避される。
 

解説

 電子メールは噂がチェーンメール化されやすいメディアである。直接会ったり、電話をしたりするのと違いコミュニケーションの相手と時間を共有する必要がないし、短時間で届く、一度に多くの人に送ることが可能で、費用もさほどかからない、さらに自分の手元に届いたメッセージをそのまま別の人に転送することができる。こういったことが大きな理由である。しかし、電子メールには「一切のチェーンメール禁止」という「ネチケット」が存在しており、このルールをあらかじめ知っているユーザは転送しない傾向がある。
 ところが、インターネットより遙かに多くの人が利用している携帯電話に関しては、利用すべきでない場所や状況に関する対策があるだけで、「ネチケット」みたいなものはない。例えば、「3人に転送して下さい」といったメールであれば3の累乗で受信者が増えるというチェーンメールの仕組みを考え、この際、携帯電話にもルールを設定してみてはどうだろうか。
 

参考文献

 「情報化社会のうわさとどうつきあうか」 松田美佐 「スクランブル」『中央公論』1999年8月号