キーワード2:テレフォン・ヒルモンド
定義:
1893年、ハンガリーのブタペストで開始された、電話にラジオ的なサービスさせようとした試み。
電話が開発された当時、電話の可能性を様々な方向に求めたうちの一つの方法。
解説:
「テレフォン・ヒルモンド」は1893年ハンガリーのブタペストで
1000の電話加入者を対象にニュースを提供するサービスを開始した。
翌年には通常の電話とは異なる専用線を設置し、病院、カフェ、ホテル、法律事務所などに対して、
ニュース・演劇・音楽を放送した。
「テレフォン・ヒルモンド」は150人ものスタッフを持ち、6000人の加入者に対して、
ハンガリー・ラジオ放送局に統合されるまで、25年間にもわたって放送を続けたという。
このように、ベルの発明した技術ははじめから今日の電話になることが決定されていたわけではなく、
様々な可能性の中から今日の電話に社会的に生成されてきのだろう。
参考文献:
“中村功のホームページ”,生活状況と通信メディアの利用<http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/ipu/users/nakamura/jseikatu.html>
(担当:小原俊)
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