キーワード1:PALとSECAM(パルとセカム)




定義:

どちらもテレビジョン放送方式の名前。

解説:

世界のテレビジョン放送方式は大きく分けて3種類ある。NTSC方式、PAL方式、SECAM方式の3つである。
そのうち、ここではPAL方式とSECAM方式について解説する。


PAL方式
開発は旧西ドイツ。
"PAL"とはの頭文字を取ったもので、カラー信号方式の技術的立場から付けられた。
つまり、テレビの輝度信号にいかにうまく色信号を合成させるかの方法として、
位相(Phase)を走査線(Line)1本おきに反転して送る(Alternate)ところから命名されている。

PALは主にドイツ、イギリス、オランダ等のヨーロッパ諸国と中国、アジア諸国、アフリカ諸国等の国で採用されてる。
走査線625本で1つのフィールドを構成しており、1秒間に50フィールドを送る。


SECAM方式
開発はフランス。
PAL同様にカラー信号方式の技術的手段であるからその名前が付けられた。
これは2種類の色差信号を1種類ごと1本の走査線に乗せ、2本の走査線で完成されたカラー信号を作り出す。
そのため受信側では1本前の走査線を記憶させる必要があるといった方法である。

SECAMは主にフランス、旧ソ連、東欧諸国、中東の共産圏諸国やアフリカ諸国等で採用されてる。
走査線とフィールド数は、PAL方式と同じ。


この2つにNTSC方式を加えて3種類が世界の世界のテレビジョン放送方式の大半であるが、これらの放送方式間に互換性はない。
そのため近年高まっている国際交流に伴うビデオ資料のやり取りにおいて、この放送方式の違いは障壁的存在になってきているらしい。



参考文献:

“北海道大学言語文化部”,テレビジョン放送方式<http://www.hokudai.ac.jp/lang/palsecam-j.html>


(担当:小原俊)

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