「メディア論」重要キーワード5解説
品位法 (品位ある通信法)
Communications Decency Act

(1)定義
  アメリカ連邦議会は34年ぶりに通信法を改定し、1996年2月8日、
 クリントン大統領が署名で成立した。
  この法律(Telecommunications Act Of 1996)の中に含まれている。
 『品位ある通信法」の条項によると、インターネットなどを含む通信媒体
 で、18歳以下の子供に「わいせつな(obscene)」または「品位のない」
 (indesent)」内容を送信した場合は25万ドルの罰金または2年以下の
 懲役、またはその両方に処されるという。これに対してアメリカ市民自由
 連合(ACLU,american Civil Liberties Union)など多数の団体や個人が
 インターネットも動員して反対運動を繰り広げる一方,ACLUなどが提訴し、
 連邦地方裁判所(ペンシルベニア州東部地域)は96年6月、言論の自由
 を定めた合衆国憲法第T条に違反するという判決を下し、この法律の施行を
 一時的に停止するように命じた。

(2)理由(解説)
  メディアという情報に深く関係することを考えていく上で、このような
 法律は絶対に知っておくべきだと考えたため。

(3)参考文献
  「知恵蔵 1997」
   編集人:大谷 洋平
   発行所:朝日新聞社

執筆担当者:佐藤 亜妃子
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