メディア論(担当:鈴木克明)99.4.22.
グループ作品「メディア論重要キーワード5解説」


キーワード2:VOD(ビデオ・オン・デマンド)



定義:

(1)通信網を利用して好きなときに好きなビデオ番組を視聴できるサービスを, ビデオオンデマンドと呼びます.従来のビデオオン デマンドでは, ユーザが番組を視聴できるのは,番組の内容やタイトルをセンターに登録した後になります.ここで登録中の番組を視聴できれば,ニュースや ショーなど を対象とした準ライブ型からデータベース型までシームレスなサー ビスが提供できるようになります.(2)ホストコンピュータに蓄積された映像データ ベースから、 好きなときに好きなプログラムを再生できるシステムです。

解説:

現在、開発が進められているマルチメディアの中で、一般の家庭に最も身近なものの一つが双方向CATV(Cable Television 有線テレビ)で、そ の中の目玉の一つがVODです。 CATVとはケ−ブルという手段でテレビ番組を提供するサ−ビスのことであり、日本ではもともと地上波ではテレビが見えにくい難視聴地 域で利用されてきました。このシステムの情報の流れは完全に受信専用、すなわち片方向伝送で通信にはなじまないものとして考えられてきま した。 しかし、CATV網には広帯域性があり、これに着目して双方向伝送が可能な高速回線をつくる動きが出てきました。具体的には、ケ−ブル の途中に入っている増幅器に逆向きの増幅器を1個追加するとともに、各家庭に回線制御装置(コントロ−ルボックス)を置いてセンタ−との 間で双方向通信を実現しようとするものです。 この方法を採用しますと、既存のCATV網で経済的に効率よく高速・広帯域の加入者線をつくることができ、双方向CATVの一つとして VODが可能となってきたのです。


参考文献:

http://www.kdd.co.jp/yougo/vod/vod.html、「マルチメディア辞典」、KDD

(担当:阿部 武)