キーワード:パノプティコン(panopticon)

定義

功利主義で知られるジェレミー・ベンサムが、刑務所の改善策を考えていく中で考え付いた円形の刑務所施設のことである。

解説

監獄の中心に高い監視塔を起き、より少ない人員でより多い囚人を管理できるようにしたもの。
ベンサムは学校、病院、貧民収容所にも適用を考えていた。
ベンサムはこの案をイギリス教会に提出したが、採用はされなかった。
ミシェル・フーコー「監獄の誕生」において、近代管理システムの起源と紹介され、脚光を浴びた。 フーコーによれば、これは囚人に見られていることを自覚させる、「権力の自動化」を行っていた。

参考文献

http://www.geocities.com/Tokyo/Temple/5865/tetugakusisoukei.html 哲学思想系用語解説

文責:百瀬和徳(g031w161)