キーワード:マルチメディア
定義:
情報を伝達するメディアが多様になる状態。また、コンピューターで映像・音声・文字などのメディアを複合し一元的に扱うこと。
解説というより私的駄文:
「マルチメディア」。この言葉について、大半の人が納得する説明を出来る人間
がどれだけ居るのだろうか? この名前に対して、どんな夢を我々は描いているの
だろうか? ワタシは「マルチメディア」にこれっぽっちの夢も希望も抱いては
いないが。
このマルチメディアという定義も意味も曖昧な言葉が、世間一般に広まり騒がれ
始めたのは、ほんの数年前である。まあ、上記の定義通りに説明すれば「幾つモノ
メディアがまとまること、もしくはごっちゃになること」。この説明で「マルチメ
ディア」が何たるかを理解出来る人間はよほどの天才か、ヤバイ電波を受信してい
るのであろう。この説明って、ものすごくテキトーな説明だとワタシは感じる。ワタシの解釈のするところ「マルチメディア」とはこんなものである
「今は寝ている獰猛で芸達者なバケモノ」
たたき起こして飼い慣らし、上手く扱えればとてつもない芸をする。しかし、扱
い方を間違えれば使い手側にとんでもない被害を及ぼす。また、今は寝ているので
避けようと思えば避けられる。うまく説明できないが「扱い方次第でどーにでもな
ってしまうもの」と理解してもらえれば6割程度はワタシが伝えたいコトが通じて
いるだろう。ワタシは訳のわからない比喩をする事で有名なので、訳が分からなか
ったら読み流してもらって結構である。
参考程度に「イラストで読むマルチメディア入門」という本の中の文章で、自分
の考えとピタリあてはまった文章を載せておこう。
『コンピュータ業界の人間は、通信と娯楽とコンピュータの合体したものを「マ
ルチメディア」と呼びます。ただし、合体した結果がコンピュータなのか家電製
品なのかは、彼ら自身にもさだかではありません。』
まあ、マルチメディアってこの程度なのでしょう。一般でも専門家でも「メデ
ィアが絡んで、ちいとばかりハイテク(死語)ならばマルチメディアでしょ」っ
てな認識なのだとワタシは思う。
言いたいことは、「メディアが如何にいい加減なモノの存在しているか」とい
うこと。誰しもが正体を掴めきれてなくて、誰しもが接してるもの。まあそんな訳のわからんモンなんでしょう。メディアって。
参考文献:
「広辞苑」 第4版 岩波書店
「イラストで読むマルチメディア入門」 エリック・ホルシンガー著 椋田直子訳 インプレス
(担当:川上 拓也)