メディア論(担当:鈴木克明)99.4.22.
グループ作品「メディア論重要キーワード5解説」
キーワード:CATV
定義:
Cable TV(ケーブルTV)の略語.VHFやUHF帯の電波を用いた地上波TV放送ではな く,同軸ケーブルによって接続した限定地域に対して,多様なサービスを提供す るTV放送のシステム.ただし,人工衛星からの放送をアンテナで受け,ある地域 にサービスする形態もCATV(community antenna TV)と呼ばれることもある。
解説:
CATVというものは当時の無線放送の電波が届かない地域で登場してきたもの で、その原型ははコミュニティアンテナ方式です。このコミュニティアンテナと いう物は少し高い山の上など都市部の電波が良好に受信できる場所に大型のアン テナを建て、そこで受信したテレビ電波を増幅器とケーブ ルを伝い集落までも ってこようというものです。こうした共同受信アンテナ方式をコミュニティ・ア ンテナ・ テレビジョン(Community Antenna Television)を略して「CATV」と呼 ばれるようになりました。その後ローカル放送局や中継放送局の整備がある程度 進んでくると、今度はローカル放送局の再送信のみを行う、地形による難視聴対 策目的の施設が発達しした。また、1960年代からは、FCC(アメリカ連邦通信委 員会)の規制緩和もあり、区域外放送の再送信をビジネスとした、いわゆる「商 業型CATV局」が増えました。日本でもアメリカと同様の経緯がありました。難視 聴対策として群馬県伊香保地区に誕生したCATVが日本における元祖といわれてい ますが、東京や大阪など大都市のテレビ局を地方でも見たい、という願いから 「モアチャンネル型CATV」が大都市から100〜150Km 離れた地区を中心に多く誕 生しました。電気商が始めたものもありますが、組合組織で運営されているもの が多く見られ ます。
ここ数年はCATVでインターネットもできるようになりました。CATVの インターネットは電話回線と違い早さが数10倍にもなります。このようにCA TVはまだまだいろいろな可能性を持っているメディアだと思えます。
参考文献:
ASCII Glossay Help http://www.ascii.co.jp/ghelp/
CABLE LAND http://plaza4.mbn.or.jp/ipu/users/kjira/cable_tv.html
(担当:柴田洋介)