三種の神器(さんしゅのじんぎ)
定義
昭和30年代に登場した、白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫のこと。
解説
【家電業界/秋葉原の昭和30年代】
(1)昭和30年代は、ある意味で「家電」の10年と言っても過言ではない。人々は、
「家電製品」を買い、そして「家電生活」を楽しむために、毎日働いたといってもいい時
代であった。
30年代に「三種の神器」と言われた、白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫の普及率
は、昭和32年当時、それぞれ、7.8%、20.2%、2.8%であったが、昭和40年には、そ
れぞれ、95.0%、78.1%、68.7%と急速に普及していった.
(2)(19)50年代の家庭電化製品のイメージを象徴している言葉は、流行語にもなった「
三種の神器」(電気洗濯機、電気冷蔵庫、白黒テレビ)である。50年代は神武景気、いざ
なぎ景気と呼ばれた。この神話のイメージに託して経済を語るムードの中で語られたと考
える。深読みすれば、「三種の神器」は家庭空間で、ある種の戦後天皇制を担保するナシ
ョナルなアイデンティティとも言える。
参考文献
第三章 高度成長と家電ブーム
http://www.akiba.or.jp/history/3.html
メディアの受容と変容
http://www.nttopenlab-unet.ocn.ne.jp/media/med02.html
担当者:池田 辰朗
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