メディアリテラシー(めでぃありてらしー)
定義
メディア識字あるいはメディア解読能力ともいう。メディアが伝達するイデオロギー、
価値観、政治的・社会的意味などを批判的に解読する力をつけ、メディアに対し、批判的
な主体性の確立を目指すこと。
解説
(1)テレビ、ラジオ、ポップミュージック、映画、印刷、写真などの各ジャンルのメデ
ィア、及び複数のメディアが組み合わさったクロス・メディアが人びとの日常生活におけ
る情報処理に及ぼす影響は甚大である。情報の供給側と消費者側との間にある知識や権力
の不均衡に挑戦することの意味は大きい。とりわけメディアが子どもに及ぼす影響を考慮
すると、学校教育にメディア・リテラシーを取り入れることが緊要である。カナダのオン
タリオ州教育省と教員組合が共同して、教師用のテキストを作成しているなどの例がある。
(2)マルチメディア時代を迎え、100を超えるテレビチャンネルから見たい番組を選
択したり、ホームビデオやパソコン、ワープロを使って作品を製作するなど、新しい形の
自己表現を行い、インターネットで世界的な規模で情報のやりとりをするためには、これ
らのメディアを使いこなし、コミュニケーションをする能力が必要となる。この能力がメ
ディアリテラシーである。リテラシーとは読み書き能力のこと。
参考文献
imidas 1997, P688, 1997年, 集英社
知恵蔵 1997, P377, 1997年, 朝日新聞社
担当者:池田 辰朗
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