情報科教育法I 課題4
指導計画の作成
ソフトウェア情報学部
0312002039 尾張 雄大
0312002076 佐々木 晃
0312002126 沼崎 拓也
1. 単元名
学習指導要領 情報A情報の収集・発信と情報機器の活用
(教科書 開隆堂 「高等学校 情報A」 P64〜104)
2. 項目名
情報の発信と共有に適した情報の表し方
(情報ネットワークを介して、情報を相手に適切に伝える方法を実習を通じて習得させる。これにおいてWebページは適していると言える。)
3. 指導目標
・ |
グループ単位のWebページを作成を通して、いかに発信情報の内容を吟味し、適切に相手に伝えられるようにする。 |
・ |
身近な人々のこと、身近な社会でも人々のプライバシーや著作権が存在し、尊重しなければならないことを認識させる。 |
・ |
情報にはさまざまな表現方法があることを理解し、受け取り側に配慮した表現を工夫する。 |
4. 指導計画
1時間目 グループ分け、プライバシー・著作権の説明
5〜6人のグループを決め、まとまって作業を行う態勢を整える。そして情報収集のためのプライバシー・著作権について簡単に説明する |
2時間目 情報収集とデータの加工
必要な情報をまとめたり、画像を加工したりする実習を行う。テーマを決め、それを4時間目の「Webページの作成」で使用する。 |
3時間目 情報発信手段とHTMLの説明
情報の発信手段(WWWなど)を説明をする。次の時間に行う「Webページの作成」のためのHTMLを説明する。タグの説明もこのときに行う。 |
4時間目 Webページの作成 (本時)
「メモ帳」を用いて実際にWebページを作成する。はじめは基本的な内容から始める。このときグループ内で作成するページを分担する。 |
5時間目 ページのリンクの説明とその実習
前の時間の「Webページの作成」にて作成したページを1つの作品にするためにリンクを説明する。そして、実際にアップロード、リンクをはる。 |
6時間目 お互いの批評会
それぞれのグループごと作成したWebページを発表する。その他に、自由にページを見てまわり、感想を書いてもらう。それをまとめる。 |
※実習の時間は2, 4, 5, 6時間目の計4時間である。
5. 本時のねらい
・ |
収集した情報を基に自分達で情報を発信することができる。 |
・ |
Webページの基本を理解することができる。 |
・ |
グループでの作業を円滑に進めることができる。 |
6. 本時の展開 (50分)
時間 |
学習内容 |
学習活動 |
留意点 (教材、教具、評価) |
導入
10分 |
基本的なHTMLの書き方を理解し、これからの授業に役立たせることができる。 |
基本的な書き方の例を提示し、大まかな流れを説明する。 |
スクリーンや端末に共通の画面を出すなど、皆が一斉に理解できるようにする。
前の時間に配布したHTML作成手順プリントと基本タグリストを使う。 |
展開
35分 |
実際にHTMLを打つことで、HTMLの基本的な動作や書き方を学習する。
できることならば、ただ単に打つだけではなく自分なりの装飾が加えられると良い。 |
HTML作成手順プリントにある雛形を元にHTMLを書いてみる。
参考などをもとにして、単純なタグだけでなく複雑な動作のタグもHTMLに組み込んでみる。 |
HTML作成手順プリントにある雛形がきちんとあるか確認する。
できる生徒とできない生徒が出てくると思われるので、グループ内でフォローしあう。 |
まとめ
5分 |
HTMLを実際書くことで学べたことなどを再度確認することで、より理解を深めることができる。 |
確認シートを配布し、学んだことについて確認、自己評価させ、感想を書いてもらう。 |
確認シートを配布する。 |
7. 配布資料
確認シート
授業のまとめとして、自分達が作成したWebページで使ったタグを確認したり、その他の要求外の努力した点を任意で書いてもらう。授業での感想も書いてもらう。 |
(HTML作成手順プリント)
「メモ帳」においてのHTML作成の手順、最低限のタグを説明するためのプリントである。3時間目で使用したものを引き続き使用する。 |
(基本タグリスト)
「HTML作成手順プリント」と同じく3時間目で使用する。デザイン等を考慮する上で必要となる。 |
(グループワークプリント)
2時間目にグループ単位で配布するプリント。テーマを決め、それに対して収集した情報を書き込み、グループ内での分担などを決めるためのプリント。このプリントを4時間目の「Webページの作成」で使用する。 |
8. 評価の観点
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授業内のグループ作業にて積極的に参加しているか。 |
・ |
Webページのプログラムとデザインが自分なりに対応できたか。 |
・ |
Webページを作成して相手に情報をうまく伝えられたか。 |
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プライバシーや著作権に関して問題ないか。 |
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情報の表現方法を理解することができたか。 |
9. 留意点
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実習の作業量が多くなるので、グループ内で適切に分担し偏った作業量の課題にならないようにする。 |
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コンピュータのソフトウェアの利用技術の習得に偏らないように配慮する。 |
・ |
「情報の活用能力」だけでなく、「情報の科学的理解」や「情報社会に参画する態度」の育成についても、バランスよく指導する。 |
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知識・技能の習得だけでなく、自ら考え、自分の意見を積極的に主張できる能力を育成する。 |
参考文献
1: 宮城教育研修センター
このページでは、「情報」に関する学習指導計画が載っている。今回抜粋した内容としては生徒にグループ単位でのホームページを作成することで、その指導計画を参考にした。その指導計画では、情報収集をメインとしたものだが、「情報の表現方法の理解」「グループ作業においての積極性、団結性」を加えて情報発信を目的としたものに改良した。 |
2: 情報科.net
このページで紹介されている「メモ帳でWebページを作ろう」を参考にした。実際に「メモ帳」や「ブラウザ」の画像を保存し、資料に載せているという点を参考にした。 |
3: とほほのWWW入門
ここで紹介されているWebページの作成において、タグが詳しく説明されているので参考にした。授業ではHTMLの基礎しか教えないが、他にCSSやJavaScriptなども詳しく載っているので生徒にも参考になると思う。 |
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