chapter5 Leadership's Role in Independent
Learning
第5章 自立学習におけるリーダーの役割
担当 下 徹太郎
* この章でのLeadershipとは、会社のトップレベルについて述べている。
自立学習におけるリーダーシップの主要な4つ役割1. すべての従業員が、いかにそれぞれの仕事が会社の目的に関係しているか理解することを確実にすること。2. トップの経営者が学習活動の模範となること 3. すべてのレベルにおいても従業員の学習を奨励すること 4. 学習をサポートするために全組織的なインフラを構築すること |
1.Communicating Company Goals : (会社の目標の伝達)
もしすべての従業員が、彼らの学習活動を会社の目的に合わせれば、従業員は会社の目的・目標を理解し、また彼らの仕事がいかにその目標に影響を及ぼすかを理解するに違いない。
会社の目標・目的を理解し、それに合わせた各従業員のISDLが行われるようにすること。このことが会社のリーダの最も重要な仕事である。 |
・あらゆる機会を通じて、会社のゴールと各々の仕事がいかに関係しているかということを伝達しなければならい。
・ コミュニケーションの目標をどれだけ遂行したかに基づき、管理者を評価し、報酬を与えなければならない。(組織の下部への浸透度によって)
2.Modeling of Learning Activities by Top
Managers:(トップの経営者による学習活動の模範)
トップリーダーにおける従業員に対し自ら進んで「学習者としての手本」を示す役割。
効果的なリーダーは、多くの学習活動に彼ら自身参加し、同業他社のアイディアなどを学び、会社で話し合い、計画し、共有しながら、会社全体を通し、学習活動を視覚化する。
トップリーダーは、従業員に対し「学習者としての手本」を示すことだ。
*Pillsbury's CEO:Paul Walshの例
彼は元財務部であり、マーケティングの経験は皆無であった。彼がCEO就任後一番初めにしたことは、そのマーケティングに関する知識のなさを、まず自ら認めることだった。そして彼は、マーケティングに関して学びうるすべてのことについての学習計画を作成した。彼は臆面もなくとてもオープンな態度でその事に臨んだため、周囲は喜んで彼をサポートした。
3.Encouraging Employee Leaning :(従業員学習の奨励)
リーダーが、従業員の学習を奨励し応援してゆくことは、従業員自身の個人的成長という強力な動機づけのとなりうる。
・*MBWA :Management by wandering around
・先生、コーチング、メンターとしての役割
4. Building an Organization-Wide Infrastructure
for Learning : (全組織的な学習活動の基盤構築)
・組織の変革:部門間協力・事業部間での情報共有などの推進
・施設の変革:学習活動を促す物理的なPLEの構築
・評価(測定)と報酬システムの変革:学習活動を容認し業務用件として包含されたシステム
・業務方針と業務手順の変革:時代遅れの枠組みに縛られることを打破
・研修教育機関の変革:6章参照
・コミュニケーションのインフラと技術の変革:7・8章
参照
Learning Assignment
Leaders Learning Checklist
自らの学習活動を、従業員に対し模範として示すために、あなたの会社のリーダーは以下の方法を使用しているだろうか?
□ 顧客との話し合いの場を設けること □ トレードショウへの参加 □ カンファレンスへの参加 □ 本や記事を読むこと □ コンサルタントや学識経験者と会議をすること □ 会社の重役と議論すること □ 個人またはグループで、自らの部下と議論すること □ 従業員と会議すること |
いかに従業員に対し学習を可視化するか?
□ 学んだことについて従業員とのオープンな会議を開催しているか □ 従業員における社内イントラネット上での議論に参加しているか □ 社内新聞のコラムを書いているか □ 重役会議、部下との会議、従業員との1対1での会議で新しいアイデアを学んだ事から出しているか □ 従業員と最近読んだ本や記事を共有しているか、また出てきたアイディアを議論する時間を設けているか |
■その他・感想・意見等■
従業員各々の仕事の目的が会社の目的にきちんと沿ったと形で認識されることの重要性を再認識しました。従業員にとって「自分はこの会社の役に立っている」と実感できることの意味は大きく、学習活動においても、「この学習をすれば、会社にとって自分はより意味のある存在となる」と考えることで、自己管理学習が促進されると考えます。そして従業員にそのような意識をもたらすためにも、本章で取り上げられているような経営者レベルのリーダーは、単にコスト削減のためだけにISDLを考えるのではなく、ISDLの効用を抑えておくべきだと思いました。
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