ISDL<第1章:Independent, Self-Directed Learning in the Workplace>
担当者:岡本恭介(岩手県立大学大学院・学生)g231a009@soft.iwate-pu.ac.jp
筆者の考える、学習の4段階(データ・情報・知識・知恵)について記してある。そして、学習のタイプを4つに分けてある。その4つとは、
Independent(自律的)・Dependent(依存的)とOther-Directed(他者管理)・Self-Directed(自己管理)を組み合わせたものである。
この4タイプについて詳細に記されている。
●学習課題
1.あなたの最後に行った学習活動を考えてください−
仕事もしくは仕事以外で。または、トレーニング・クラス、大学のコース、
専門会議、取り引き、本や論文、同僚との談話などから。
その学習活動の概要を簡潔に書いてください。
2.その学習活動を下にある表のふさわしい場所に置いてください。
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他者管理 Other-Directed |
自己管理 Self-Directed |
自律的 Independent |
第三象限 Quadrant V |
第四象限 Quadrant W |
依存的 Dependent |
第二象限 Quadrant U |
第一象限 Quadrant T |
3.もしその学習活動があなたの組織や仕事に重要ならば、表のどの場所に位置するべきでしょうか。
4.もし、Q.2・3の答が違うならば、次の問いを答えてください。
・Q.2の学習活動の位置をQ.3の学習活動の位置にするためにはどうすればよいか。
・誰がその決定をするか。
・あなたはその決定にどのような影響を与えるか。
(従業員、マネージャー、トレーナー、HR専門家として)
●学習の4段階
データ(Data)
│ ・目や耳から取り入れる全てのもの(新聞、Eメール、Webページ・・・)
│ ・全てを取り入れるのは不可能
↓ ・自分の仕事や興味に関連するものを抜き出す必要がある
情報(Information)
│ ・データをフィルタリングしたもの
│ ・フィルタリングするのは、マネージャーやインストラクター、もしくは自分
↓
知識(Knowledge)
│ ・自分の仕事に情報を応用したもの
│
↓
知恵(Wisdom)
・知識に経験を重ねたもの
・臨機応変に対応できるようになる
・授業や教授方法で教えることができないもの
・対話やデモンストレーションで共有できる
●自律学習(Independent Learning)
・独りで学習をする
・授業、ワーク・グループはない
・職場では、正式なトレーニングプログラムや体系化されたトレーニングプログラム
から離れたものを指す
・インストラクターやクラスメイトもいない
・自分で必要な情報を探し、分ける
・教科書や個人ペースの学習プログラムは本当の自律学習ではない
→それらの教材の作成者にたよっているため
・本当の自律学習は実験や発見から成り立つ
→エジソンの例
・タングステンを考え付く前に何千もの材料で実験を行った
●自己管理学習(Self-Directed Learning)
・何をどのように学ぶかは自分自身で決める
・自分で自分の学習活動を管理
・責任は自分
・誰も何も教えてくれない(学習内容・方法、何が重要か、など)
・全ての学習は自己管理学習である
・本当の学習というものは自分で決めるもの
●学習タイプの分類
・2つずつの位置付け(自律的・他律的、自己管理・他者管理)により、
4つの学習タイプに分類
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他者管理 Other-Directed |
自己管理 Self-Directed |
自律的 Independent |
第三象限 Quadrant V |
第四象限 Quadrant W |
依存的 Dependent |
第二象限 Quadrant U |
第一象限 Quadrant T |
表1−1:学習の4タイプ
・表の4タイプを使う上での基準
・誰が学習内容を決めるか?
・誰が学習方法、教材、スケジュールを選ぶか?
・誰が学習活動の成果を評価するか?
○第一象限(自己管理−他律的)
・従業員自身が学習内容を決める
・会社から提供される学習方法、教材、スケジュールに依存する
→カタログの例
・地域大学がコースのカタログやスケジュールを提供
○第二象限(他者管理−他律的)
・会社が学習内容、学習方法、教材、スケジュールを決める
・会社が従業員の学習を管理する
・法的な権力によって管理されるのも含まれる
・会社は従業員が内容を全て学習したか評価するテストを必要とする
・従業員は何も選べない
○第三象限(他者管理−自律的)
・会社が学習内容を決める
・従業員自身が学習方法を決める
→Eメールシステムの例
・Eメールさえ使えるようになってくれれば、どんな学習方法でもいい
・ユーザーマニュアルやCBTプログラムはあるが、強制ではない
○第四象限(自己管理−自律的)
・従業員自身が学習内容や学習方法を決める
・会社は何も手出しをしない
→プロジェクト・マネージメントを任された場合の例
・従業員自身がマネージメントを行う方法を決める
・従業員自身が最も良い学習材料を選んだり、スケジュールを組んだりする
・従業員自身が学習を評価する(テストはない)
・会社のマネージャーは仕事のできばえのみに関心
●学習カテゴリーの選択
・2つの基本的な質問が4つのカテゴリーのどの部分かを見極めるヒントになる
○すべての従業員が新しいスキルや知識の体系をマスターする必要がある、
という明白な理由があるか?
・明確な命令(法律・規律上の必要性)があるなら、学習は他者管理であるべき
(第二象限、第三象限)
・明確な命令がなければ、自分自身で学習を決めるべき
○会社が従業員にスキルや知識の本体のために明確なトレーニングを提供するべき、
という明白な理由があるか?
・会社は従業員にさまざまな理由でトレーニングを提供するかもしれない
・従業員は会社に依存してトレーニングを行ったほうがいい場合もあれば、
自分自身で学習方法やスケジュールを選んだほうがいい場合もある
・カテゴリーを選択する鍵は柔軟性である
→マイクロソフトの例
・Wang Globalが3年間で2000人のMCSEとMCSDを出すように依頼された
・学習方法はまかされた
・最初の週に重要な問題が立ちふさがる
「会社がトレーニング方法や教材を管理すべきか、従業員に選ばせるべきか」
・それぞれの従業員に柔軟に対応することにした
●自律−自己管理学習(ISDL)を使うことの賢明さ
・ISDLは今日や未来のビジネス環境で競うために重要な役割を持っている
・新しいアプローチを成功するためには、会社が変わる必要がある
・学習要求についてのマネージャーやリーダーと従業員との相互作用の仕方
・会社はトレーニング部門の役割についての考え方を変える必要がある
・しっかりとした学習環境と共にすべて始める(次の章で)
1.数学検定の問題集から学んだ。
2.第4象限のSelf-Directed,Independent Learningである。
<理由>
中学数学の教員になるために、数学検定は必要ないが、自発的に数学検定を選んだ。また、
勉強法も自分で思考錯誤しつつ学習しているため。
3.第4象限である。
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by Kyosuke Okamoto,
Graduate School of Software and Information Science, Iwate Prefectural
University.
Sorry not to having an English version.