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データが被験者内のもの


平均と標準偏差はそれぞれ次のようになります。

箱・つくりおき

平均  73.00          標準偏差  10.77(10.7703…)

箱・注文

平均  73.67(73.6666…)  標準偏差  11.18(11.1753…)

紙・つくりおき

平均  67.33(67.3333…)  標準偏差  10.78(10.7806…)

紙・つくりおき

平均  73.13(73.1333…)  標準偏差  10.87(10.8680…)

表にすると次のようになります。

 
つくりおき 注文 つくりおき 注文
平均点 73.00 73.67 67.33 73.13
標準偏差 10.77 11.18 10.78 10.87

それでは、具体的に検定をしましょう。

今回のデータも、要因が2つあります。よって分散分析-二要因-をおこないます。

またこの点数は、条件ごとに違う人によって評価されたパターンではなく、全ての条件において一人が評価した点数です。

つまり「被験者内」データ、t検定でいう「対応あり」データです。

そのため前の分散分析-二要因-よりも計算が少し複雑になります。

前の分散分析-二要因-は、まず

これを計算しました。今回の被験者内における分散分析も基本的にはこれと同じですが、今回の全分散は次のようになります。

偶然によるズレの項目が個人差、A要因の偶然のズレ、B要因の偶然のズレ、交互作用の偶然のズレの4つに分けられます。それぞれのF比の分母は、それぞれの偶然によるズレで計算することになります。

被験者内の検定では、それぞれの要因や交互作用の偶然のズレを求めてF比を求めるので、検定力が高くなります。

それでは、計算しましょう