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今回の分散分析


そこで今回の分散分析では、ズレを4つに分けて考える必要があります。

4つのズレは下の図のように分けられます。

A要因の平均のズレ、B要因の平均のズレとは、2つの要因がそれぞれ単独に影響して起きたズレを表わします。

そして、A要因とB要因の交互作用によるズレとは、2つの要因がお互いに影響して起きたズレを表わします。

これらのほかに、偶然によるズレを加えて全分散を考えたとき、

A要因に関するズレが大きければ、要因Aの主効果が大きいことが分かります。

B要因に関するズレが大きければ、要因Bの主効果が大きいことが分かります。

A要因とB要因の交互作用に関するズレが大きければ、A要因とB要因の交互作用も大きいことが分かります。

偶然によるズレが大きければ、偶然の差だった、ということが分かります。

今回の場合の帰無仮説は、

「A要因の間に差がなく、B要因の間にも差がなく、またお互いの効果において交互作用がない。」

となり、対立仮説は、

「A要因の間に差があり、B要因の間にも差があり、またお互いの効果において交互作用がない。」

となります。

<具体的な計算方法>

1、それぞれのカテゴリーの平均を計算する

2、大平均を計算する

3、下の式のそれぞれのズレを計算する

4、分散分析表を作り、それぞれのF比をだす

5、それぞれが有意であるかそうでないかを見る。

具体的に計算しましょう