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売り上げに差がないとしたらどうなの?


ワクワクドナルドバーガーの店長さんは、モグモグバーガーと売り上げに差があるのではないかと心配していましたが、

統計学では、

「売り上げの差は偶然の差なんじゃない?」という仮説を立ててることが、出発点となります。

その仮説を帰無仮説といいます。

ここでの帰無仮説は「チキンとポテトの売り上げの割合に関して、モグモグバーガーとワクワクドナルドバーガーの差はない」になります。

次に、売り上げに差はないという仮説を立てたので、モグモグバーガーもワクワクドナルドも、まったく同じ割合で売れるとし、その売り上げ個数をだします。そこで、この個数と実際の個数がそれほど変わらなければ、差はないことになります。

〜同じ割合で売れるとしたときの個数をどうやってだすのでしょう?〜

それぞれのお店の売り上げ個数と、ポテトとチキンの売り上げ個数を使えば、その個数を求めることができます。

ポテト

チキン

お店の売り上げ個数

W(ワクワク)

 

 

420

M(モグモグ)

 

 

265

食べ物の売り上げ個数

500

185

685

例えば、上の図のように売り上げ個数だけをみると、

全体の売り上げにたいしての、お店各々の売り上げ合計個数の割合は、

  になっています。

それに対して、ポテト:チキンの比は500:185です。

よって、割合通りのポテトは、

 になるはずです。

よって、各々の個数は

ワクワクドナルドバーガーのポテトは307(306.5693…)

モグモグバーガーのポテトは193(193.4306…)個   

になります。

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