教育SEの基礎をネットワーク管理者研修で学ぶ

初級:スーパーユーザの第一歩:ウェブの管理者になる

 情報システム演習A単位認定の条件
 課題はすべて参考書やインターネット等を利用しながら達成して下さい.

課題リスト

 SU:Super User(スーパーユーザ)の略,WS:Work Station(ワークステーション)の略

1.スーパーユーザになる
課題 (1)次の8つのSUの仕事のうち5つを,それぞれ下記の書式に従って説明しなさい.
「システム起動停止の管理」「ユーザ管理」「インストール」「バックアップ」 「ネットワーク管理」「プロセス管理」「ハードウエアの設定管理」「セキュリティの管理」
書式:仕事名,仕事の定義,具体例,SUとしての注意点
(2)SUになるには,具体的にどんなコマンドを打てばよいのかを説明しなさい.
(3)管理者基礎資格テスト;演習A相当の課題;実際にWSを操作してもらう.
評価方法 (1)(2):Texで作成したレポートを提出,(3):プロクターからテストを受ける.
評価条件/基準 (1)(2):レポートの内容が妥当であること. (3):提示される課題のすべてについて何もみないでWSを操作すること. これらをすべてクリアすること.
想定期間 1週間
備考 課題を達成したら,自分のWSのSUのパスワードをもらうことができる.

2.アプリケーション(Webサーバ)をインストールし、運用できるようになる
課題 (1)WebサーバApacheの最新版をダウンロードしてくる.その行った手順を具体的に示しなさい.
(2)圧縮してある場合には解凍をする.その手順を具体的に示しなさい.
(3)readmeなどを参考にしてインストールの方法をみつけ,実際にインストールを行うこと.その手順を具体的に示しなさい.
(4)実際にデフォルト状態でサーバを起動し,下記のテストが成功することを確認すること. ※うまく行かない場合は,どこかインストールが失敗しているので,間違ったところを見つけ,成功するまで行うこと.また、起動・停止・再起動の方法を説明しなさい。
テスト:デフォルト状態でサーバを起動する(方法は自分で見つけること).その後ブラウザを起動し,自分のWSのURL(imux----.edu.soft.iwate-pu.ac.jp)を入力し, デフォルトのホームページが表示されればOK.
(5)コンフィグで,/usr/local/wwwの下にホームを変更し、その変更を有効にする.その手順を説明せよ.
評価方法 (1)(2)(3)(4)(5):Texで作成したレポートを提出,(4)(5):プロクターを自分のWSのところへ呼び出し,実際にうまくいくかどうかチェックを受ける.
評価条件/基準 (1)(2)(3)(4)(5):レポートに書かれた手順が妥当であること. (4)(5):プロクターの前で実際に上記のテスト運用を行い,その場でうまく動くこと. これらをすべてクリアすること.
想定期間 1週間
備考 この課題を通して,管理者の仕事のひとつであるアプリケーションのインストールの方法を学んで下さい.

3.Perlのプログラムが組めるようになる
課題

以下の4回のテストを受験し,すべてのテストに合格すること.
テストは第1回から順番に受験することとし,その回を合格するまで,次の回のテストを受けることはできません.
テストに不合格となった場合は,課題(プログラムを作成する課題で「ソフトウェア演習C」1回分程度の量)が与えられ,それに合格すると再試験を受けることができます.
第1回から第3回までは,参考書や他のプログラムを参照することはできません.
第4回は,参考書や他のプログラムを参照することができますが,他の人の手を借りることはできません.

第1回

(問題)プロクターの指定するプログラムを作成し,60分以内に適切に動作させること.
指定するプログラムは,次の要素についての理解を確かめるもので,40行程度のものです.

●スクリプトの実行方法
●コメントの表記法
●出力(print文)
●変数(数値,文字列)
●演算子(算術演算子,比較演算子,代入演算子)
●制御構造(条件分岐)

(合格基準)時間内に指定したプログラムが適切に動作すること.

第2回

(問題)プロクターの指定するプログラムを作成し,60分以内に適切に動作させること.
指定するプログラムは,次の要素についての理解を確かめるもので,60行程度のものです.

●入出力(標準入力,ファイルの入出力)
●変数(文字列)
●リスト,配列
●演算子(文字列演算子,論理演算子)
●制御構造(繰り返し)

(合格基準)時間内に指定したプログラムが適切に動作すること.

第3回

(問題)プロクターの指定した条件にマッチする正規表現をつくり,30分以内に動作を確認すること.
10問が出題され,動作確認のプログラムは出題側で用意したテンプレートを使用します.

(合格基準)時間内に7問以上に正解すること.

第4回

(問題)プロクターの指定するプログラムを作成し,90分以内に適切に動作させること.
指定するプログラムは,次の要素についての理解を確かめるもので,100行程度のものとします.
(これ以外に,第1回〜第3回までの内容も含みます)

●ハッシュ
●文字列操作
●サブルーチン

(合格基準)時間内に指定したプログラムが適切に動作すること.

評価方法 プロクターからテストを受けること.
評価条件/基準 4回のテストを受験し,すべてのテストに合格すること.
想定期間 4週間
備考

Perlの学習には、自分で参考書を見つけること。
(例)
 Randal L. Schwartz著 近藤嘉雪訳 「初めてのPerl」 ソフトバンク社 1995年


4.CGIを利用したページを作成できるようになる(その1)
課題 (1)自分のホームページ(最低1ページ)を作成すること.そのページには最低限,以下の内容を載せること.
 内容:自分の名前,何かをデジカメで撮った画像,鈴木研究室ホームページへのリンク
(2)フリーのCGI集のサイト等から,掲示板のCGI(記事の書き込みと管理者による消去が可能なもの)をダウンロードしてきて,自分のホームページ上に掲示板を付加すること.
評価方法 (1)(2):プロクターに直接チェックを受ける.また,すべてのプログラム(HTMLも含めて)をプリントアウトし,レポートとして提出する.(2)については, 掲示板を運用していく上での管理者としての注意点もレポートする.
評価条件/基準 (1)(2):プログラムが妥当であること.(1)実際に他のWSから作成したホームページを見ることができ,提示されたすべての内容が満たされていること.(2)実際に,記事の書き込みと消去ができること.レポートの内容が妥当であること.
想定期間 1週間
備考 この課題を通して,ホームページ作成方法,CGIの設定とプログラムファイルをどこに入れておけばよいのかを学んで下さい..

5.CGIを利用したページを作成できるようになる(その2)
課題 (1)提示された機能を持つページをCGIを利用して作成しなさい.(課題は,各自ばらばらの予定)
評価方法 (1):プロクターに直接チェックを受ける.また,すべてのプログラム(HTMLも含めて)をプリントアウトし,レポートとして提出する.
評価条件/基準 (1):プログラムが妥当であること.実際にできること.
想定期間 3週間
備考 4を合格した時点で個別に課題が与えられます.

参考書

戻る

システム演習ホームページへ


ichiakwa@soft.iwate-pu.ac.jp