「コミュニケーション論」講義概要

ソフトウエア情報学科専門科目・展開科目(選択)
3年 後期 火5(講義2単位)共207

担当教員:鈴木克明(ソフトウェア情報学部)
ksuzuki@soft.iwate-pu.ac.jp
 

■講義の目的・概要(シラバスより)■
【方針】
人間の社会生活における電子メディアの影響や役割を踏まえ、高度情報通信社会におけるコミュニケーションに対する理解を深めることを目的とする。
【概要】
情報技術の発達により新たに生じた情報環境における人間のコミュニケーションモデル及びそれを支援する技術を理解させるため,(1)人間のコミュニケーションに関する複数のモデルによる特性の理解,(2)そのモデルを実現するための技術,(3)情報環境におけるコミュニケーション支援システム,(4)より良いコミュニケーションのための新たな視点・将来展望,について講義する。
 

■講義予定■
第1回:オリエンテーション,コミュニケーション論の解説
第2〜5回:人間のコミュニケーションモデル
第6〜9回:コミュニケーション技術
第10〜13回:コミュニケーション支援システム
第14〜15回:新たな視点・将来展望
 

■テキスト■
講義の際に配布する資料を中心に行う。講義の内容を理解するために役立つ参考書については、講義中に随時紹介する。
 

■授業の形式■
資料、視聴覚教材などを取り入れた講義を行う。
 

■評価■
レポート、講義への出席、講義の際に随時行う小調査により判定する。
 

(ここまでがシラバス記載の情報)


(以下、新たに追加した部分)
 

○履修にあたっての留意点○
シラバスに記載されている情報には、誤りがかなりの程度含まれている。
 

◯なにをやるか(成績評価の方法)◯

1.講義コメント
毎回の講義に対しての感想、質問、意見などを提出する(ミニ課題への回答を含む)。コメントボードへの書き込み叉はメールになる予定。

2.レポート課題(一方向Cを避ける処置として考えられること)

導入課題(1)「コミュニケーション」定義調べ
本またはインターネット等を用いて,「コミュニケーションとは何か」に対する答えを調べてくること。出典を明記したもののみ提出と認める。

導入課題(2)「参考書探し」
コミュニケーション論には,様々なアプローチがあるし,様々な研究領域で話題になっている。そこで,この講義を履修したことを契機として,読みたい分野の参考書を一冊探してくること(古本でも可;ISBN番号が付いている書籍のみに限定する)。以下の個人課題へつながる。タイトル又は副題に「コミュニケーション」という語が含まれているもののみを対象とする。

任意課題「探した参考書のレジメづくり&Web公開」
上記で探しあてた参考書について,どんな内容が書かれているかを章(またはそれに相当するもの)ごとにまとめたレジメを作成し,Web上に公開する。個人または3人までのグループで取り組むことができる。著作権に配慮し,引用が正しく行われているかどうかを採点の対象とする。

最終課題「コミュニケーション論を学んで」
テーマを決めてレポートを書くことなどを中心に,追って指示する。

3.その他の課題
状況に応じて,その他の課題を発表する場合がある。
 
成績評価の基準(予定)
 A
B
C
不可 
講義コメント
ほぼ毎回
ほぼ毎回
それなりに
たまに
導入課題(1)
提出
提出
提出
未提出
導入課題(2)
提出
提出
未提出
未提出
任意課題
提出
未提出
未提出
未提出
最終課題
優秀
提出
提出
未提出

 

※注記:以下において「C」は「コミュニケーション」の略

第1回「C論への招待:私がなぜ7週間もトルコに行ったか」
・国際協力事業団(JICA)短期派遣専門家として出張
・トルコ保健省母子保健・家族計画総局Cセンター
 (テレビ・ラジオ番組制作、パンフレット制作、OHP教材制作)
 (保健婦の研修、貧血防止キャンペーン、国際メディア研修)
・IEC専門家(IEC=Information, Education, & Communication)
・トルコに行く前にやったこと「テキスト:Cの基礎」執筆(cf.資料)

第2回以降に話題になりそうなこと(予告)「C論:どの角度からせまるか?」
1)社会学・心理学
 1-1対人C・個人内C(不確実性減少理論、対人魅力、理解、C不安、C能力、自己概念と知覚、帰属<マズローの欲求7段階説>、自己開示<ジョハリの窓>、関係理論、対人関係の推移とC<宮原>
 1-2小集団C・組織C(グループダイナミックス、感受性訓練、、グループワーク、リーダーシップ、家族C、リエゾン、ゲートキーパー、オピニオンリーダー
 1-3マスメディア(プロパガンダ、キャンペーン、弾丸理論、イノベーション研究、開発C、認知的不協和理論、ステレオタイプ、説得的C、コマーシャル、マーケッティング
 1-4メディアC
2)通信工学
 2-1シャノン・ウィーバーの古典的モデル(送り手、受け手、エンコーディング、デコーディング、ノイズ
 2-2ネットワーク品質(ノイズ、アクセス遅延、アクセス失敗率、誤アクセス率、応答時間、ユーザビリティ、QoS、ベストエフォート型、品質保証型、)
 2-3遠隔コラボレーション支援(アウェアネス、コプレゼンス、コミュニケーション、コラボレーション、視線一致、臨場感
 2-4マルチメディア表現(ページデザイン、視覚効果、ページ構成要素、アイソタイプ、アイコン、配色
3)言語学
 3-1異文化C(高文脈文化、国際理解、カルチャーショック、ノンバーバルC、言語相対性仮説(橋本)
 3-2レトリック(スピーチ批評、3proofs&5canons、信憑性
 3-3C教育(ディベート、スピーチ、会議法、アーギュメンテーション
4)Cとは何ぞや(まとめ:終わりよければすべて良し)
 4-1cf.ダンスの15分類(橋本・石井)
 4-2Cの特性(cannot not communicate、相互作用、意識・無意識、不可逆的、動的、組織的、適応、アクション性<pro-,re-,inter-,trans->、内容面と関係面、コンテキスト、意味付与
 

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