レイヤー0[ムダのなさ (内容専門家[SME]的な要件)]

下にレイヤー0の「困っていること(Q…となっている文章)」のリストを表示しています。各「困っていること」をクリックすると、その「困っていること(Q)」に対応する「答え(A)」を表示します。
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困っていることリスト

  • Q. 学習の範囲が学習者にとって妥当かどうか迷うのですが、どうやって確認することができるでしょうか? 225ビュー

    A. A. 教えている内容が学習者にとって適切かどうかを判断するには、インストラクショナルデザインのニーズ分析が必要です。まずは現状を確認するという意味で、ニーズ分析を丁寧に行い、学習者に必要な学びが何かをしっかりと定めて実施することを試みるとよさそうです。ニーズ分析の結果を学習に反映させるためには、目標と評価をニーズに合わせて設定することが必要になります。

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    A1. こちらはセミナーで用いた配布です。ニーズ分析とは何か、そしてニーズ分析をすると何がうれしいのか、またどのようなやり方があるのか、といったニーズ分析全体について知ることができます。
    鈴木克明(2005.7.22)[PPT].講演「的確な教育効果を設計するニーズ分析」,eラーニングフォーラム2005SUMMER(トラック:分析・目標設定)L2,eラーニングワールド2005,東京ビッグサイト
    A2. こちらは、IDマガジンの中のパフォーマンス・コンサルティングの記事です。人や組織のパフォーマンスを高めることを検討する時には、ある特定の研修の内容をレビューするだけではなく、研修以外の解決策も考えられるようにもっと広い範囲で検討することも必要になります。ニーズ分析によって、研修などが最善の解決方法ではないということが確認できる可能性もあります。
    [038-03] 【特集】パフォーマンス・コンサルティング(4) パフォーマンス・コンサルティングの背景・・・ISDとHPT
  • Q. 学習目標の立て方が難しく、適切に設定できているかどうかあまり自信が持てないでいます。 166ビュー

    A. 学習目標の設定について確認するには、大きく二つの方法があります。ひとつは、その学習目標がカリキュラムや関連する授業の中でどのような位置づけがされているかを把握し、設定した目標が適切であるか判断することが考えられます。もうひとつは、評価の方法や内容によって、設定した目標が達成できたかを見極められるようになっているかを確認することです。学習目標は授業や研修を考える際に最初に検討することですが、学習目標だけを考えるということはありません。常に評価とペアにして考えましょう。

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    A1. これは大学院の授業教材です。学習目標の設定に役立つ情報がたくさん入っています。例えば、学習目標を分類化することで適切な評価ができることがなるためにつくられたブルームの「教育目標のタキソノミー」や学習成果の質的な差に着目して分類化したガニェの「5つの学習成果と授業設計」では、成果に合わせて、どのような行為動詞を用いて学習目標を表現すれば良いかだけではなく、その目標にあった成果や指導法までが整理されている。これらの枠組みを用いて目標を見直すと良いでしょう。
    熊本大学大学院教授システム学専攻公開科目『基盤的教育論』【第4回】学習指導・評価論(2) 「学習目標の分類学と適性処遇交互作用
    A2. こちらは講演での配布資料です。資料内の「IDの5つの視点」には、eラーニングコンテンツを作るために重要な視点を図にまとめてあります。学習目標はこの5つの視点の一つであり、よい学びを実現するためにはこれら5つの視点のバランスが大事であることを確認することができるでしょう。eラーニングを設計するために必要な視点が盛り込まれていますが、eラーニング以外の教材や授業・研修などを設計する際にも同じように役立ちます。
    鈴木克明(2005.12.1)講演「セッション2:コースコンテンツの指導方略」 ,eラーニングフォーラム2005WINTER(トラックC:はじめてのコンテンツ開発技法),e-LearningConference2005 Winter,青山学院大学(根本淳子と共同発表)
    A3. これはインストラクショナルデザイン分野の巨匠のひとりであるデービット・M・メリル先生が来日した時の発表報告です。学習目標という言葉を聞くと堅苦しく考えすぎてしまうかもしれませんが、現実的な課題を考えていくという方法を取るのも一つです。実務に直結するような実践的な目標を立てることに関心がある方は、Pebble-in-the-Pondというモデルの紹介部分を参考にしてください。
    IDマガジン[016-04] <第2部:What Makes e3 (effective, efficient, engaging) Instruction?>
  • Q. 学習したことを学習者がちゃんと理解できたかどうか、正確に確認できているかどうかあまり自信がありません。 98ビュー

    A. 学習者の理解を確認することは「評価」に当たります。正しく評価をするためには大きく二つのポイントがあります。ひとつは、学習目標と評価内容が対応しているか、つまり、学習目標を達成できたかどうかを評価活動で確認できるようになっているかということです。もう一つは、評価方法が対象とする研修や授業の中で、無理がない形で実施できるかどうかです。前者は正確さを、後者は適切さを重視していると考えて良いでしょう。この二つの視点で学習成果を確認できているか、見直してみると良さそうです。

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    A1. これは大学院レベルのテキストです。学習目標と成果を対にして検討することができるように、学習目標とそれに対応する評価方法、さらに指導方略がまとめて整理されています。ご自分の授業や研修の目標と評価方法がマッチしているかどうかを確認する時などに有効です。
    熊本大学大学院教授システム学専攻公開科目:基盤的教育論 第4回(ガニェの学習成果の5分類)
    A2. これは大学院レベルのテキストです。学習目標の中に目標行動・評価条件・合格基準の3つの要素を入れることで、対象となる学習で何ができるようになるのかを明確にさせることができます。
    熊本大学大学院教授システム学専攻公開科目:eラーニング概論 第5回 (eラーニングにおける評価技法)
  • Q. 研修や授業の評価は複数存在するように思えますが、それはどのように判断することができるのでしょうか? 88ビュー

    A. A. 評価には複数種類が存在します。どの評価を用いるかは、何を評価したいのかによって決まり、併せて評価するタイミングも変わります。その評価のレベルを整理したのが米国のコンサルタントカークパトリック氏です。彼は、4つの段階での評価を考え、現在研修開発などに一般的に活用されている方法です。

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    A1. これは、大学院レベルのテキストです。か-クパトリックの4段階評価とは何かについて説明されています。
    熊本大学大学院教授システム学専攻公開科目:eラーニング概論【第5回】(eラーニングにおける評価技法)
    A2. これは4段階評価について理解するためのドリルです。
    松村美雪(2003)「カークパトリックの4段階についてのドリル」『岩手県立大学ソフトウェア学部2003年度鈴木研究室情報システム演習B課題』
  • Q. 実施している研修がそもそも必要なのか心配になってきました。まず何を行えばよいのでしょうか? 74ビュー

    A. 困っていることや問題の解決策に、研修が常に最善策であるとは限りません。研修が必要かどうかも疑い、その必要性を考え、パフォーマンスを向上させるという視点は重要でしょう。そのために組織にとって優先順位が高い必要であるのかを考え、直面する課題の施策を考える必要があります。今ある姿と理想の姿の差(GAP)を確認し、その差を縮めていくためには何をすべきなのかを考えます。研修をどのように展開するかを考える前に、どんな施策(または介入)が必要かを考えましょう。

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    A1. これはIDマガジンの記事の一つです。パフォーマンス・コンサルティングに関する主要モデルが紹介されています。
    IDマガジン[037-03]【特集】パフォーマンス・コンサルティング(3)パフォーマンス・コンサルティングの主要モデル
    A2. こちらもIDマガジンの記事です。この記事の最後に授業や研修の企画を考える視点を広げ、パフォーマンスを向上するために検討するための質問が紹介されています。現状を確認するためのツールとして利用してはいかがでしょうか。
    IDマガジン:[049-02]【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(45) ~訳本も良いけど書下ろしはどうしたの?:典型的なパフォーマンス分析の質問~(2013/9/20掲載)
    A3. こちらは、コンサルティング会社によって書かれた記事です。人材開発部に求められる役割について書かれています。自分の役割や活動について再確認したい人はどうぞ。
    中原孝子:チェンジエージェントとしての人事・人材開発部門へ
  • Q. 研修の対象者がどれぐらい学んだかどうか確認したいのですが、テストはどのように作ればいいのでしょうか? 68ビュー

    A. 通常テストというと事後テストをイメージしますが、テストには事前テスト・事後テスト・前提テストの3種類が存在します。前提テストは、対象者がその研修を受ける前に知っていて欲しい内容やスキルを持っているかどうかを確認するテストです。事前テストでは研修を受けようと思っている人がその研修を受ける対象なのかどうかを確認します(教えようとしている内容を知っていないことを確認する)。事後テストは教えた内容が理解できたかどうかを確認するためのものです。事前テストと事後テストは同等の内容を用意します。しかし学習内容(言語情報・知的技能・運動技能)によって、その作り方は異なりますので注意が必要です。

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    A1. 大学院レベルのテキストです。3つのテストに関する説明があります。
    熊本大学大学院教授システム学専攻公開科目:eラーニング概論【第5回】(eラーニングにおける評価技法)
    A2. 教材作成の入門書です。3種類のテストとそのテストの作り方について説明があります。教材作成全般について書いてありますので、テスト作成以外の部分も参考になります。
    鈴木克明(2002)『教材設計マニュアル―独学を支援するために―』北大路書房
  • Q. 対象とする学習者やパフォーマーを分析する方法にはどのようなものがあるのでしょうか? 67ビュー

    A. 研修や授業の設計を行う際、対象者の特徴やレベルを予め把握しておく必要があります。対象者を理解できていることで、その人にあった学習内容や学び方を選ぶことができ、できるだけ無駄や負担の少ない学習を提供することができます。研修や授業は同じレベルの人を対象に行うことが理想ですが、どうしても統一できない場合もあります。そのような時も、どのような学習者がいるのかを把握しておけば、複数の学習方法を提供したり、基礎と応用というような課題を用意することで対応が可能になります。

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    A1. これは、インストラクショナルデザインに関する書籍です。第6章には,学習者の特性をつかむためのさまざまな視点について紹介されています。学習者の動機づけ、能力や特性に関する情報が含まれています。
    鈴木克明・岩崎信(監訳)(2007)ガニェ・ウェイジャー・ゴラス・ケラー著『インストラクショナルデザインの原理』北大路書房
    A2. これは、大学院レベルのテキストです。おとなを対象とした学びを設計する時に役立つ成人学習学の視点について紹介されています。自律的な学びを実現するための工夫を得るためのヒントとして利用してください。
    熊本大学大学院教授システム学専攻公開科目:eラーニング概論【第12回】(eラーニングと自己管理学習)
    A3. これは早稲田大学の向後先生の書いた資料です。IDに関する基本情報が紹介されています。初心者にも分かりやすく説明されています。
    インストラクショナルデザイン -教えることの科学と技術 – KogoLab「学習者分析」
  • Q. 教えている内容がどれぐらい正確であるか確認したいと感じているのですが、どうしたら良いでしょうか? 58ビュー

    A. 学習内容が正しいかどうかを確認するためにはその内容の専門家に確認してもらうことが必要です。内容の専門家のことをSME(Subject Matter Expert)と呼びます。自分がその内容の専門家であれば、教材や研修などの内容が正確であるかどうかを自身で判断できます。しかし、専門外の内容が含まれている場合は、その内容に関する専門家に確認してもらう必要があります。また、可能であれば、複数の人に確認してもらうことで、内容の正確さだけではなく、内容に漏れがないか、または重複等がないか、という点も細かく丁寧に確認できます。

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    A1. これはIDマガジンで紹介された記事です。インストラクショナルデザイナーの役割とSMEの役割を理解する参考になると思います。
    IDマガジン[046-02] 【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(42) ~教える内容を知らない教育専門職:教育設計者とインストラクタの違い~